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サキノルバ認知機能領域検査
日本語訳はリエによるものです。翻訳へのご協力は、[email protected]までお願いいたします。
このテストは初心者向けではなく、認知機能の背後にある「メタ類型論」や、より高度な内容に興味のある専門家・愛好家に向けたものです。
直感に反するようですが、初心者の方は認知機能検査よりもこちらのテストの設問の方が答えやすいかもしれません。しかしながら、結果に使われている多くの用語は他の場所では使われていないため、結果の意味合いを理解するのは難しいでしょう。このテストの初心者の方は、どうしたらよいか分からなければ、認知機能検査に詳しい方に結果の解釈の協力を仰いでください。
当サイトは永遠に認知機能などといったものは存在しないという立場であり続けるつもりですが、人々が特性と「認知機能」に関連する理論で見られる記述とを結びつけたがるという事実を反映させ、各機能をどのように「領域」に分類するかという考え方を組み合わせ、それらの理論をより強固なものにするためにこのテストを作成しました。このテストは、さまざまな異なる解釈(領域)におけるあなたの機能の強さを評価し、異なるアルゴリズムに従って違うタイプへの変換(分類)を行います。分類されていないタイプも結果に含まれています。
テストとその結果に関する情報は、このページの下方に詳しく掲載しています。
このテストは不合格になることがあります。このテストは必ずしも機能の手品師を懲らしめることを目的としているわけではありませんが、あまりにも奇妙な回答をした場合はペナルティが発生します。マジックレベルが高いほど、結果は不正確なものになります。認知機能の世界において奇妙な回答は酷いものであり、広く蔓延しており、不公平なものなので、ある種のタイプはこのテストで点数を得ることが難しいでしょう。
設問1つにつき5つの選択肢があります。選択肢は、一番右側が「そう思う」、一番左側が「そう思わない」に対応します。間の3つの選択肢は両端に対して中程度の選択に対応し、特に真ん中の選択肢は「どちらでもない」という意味です。このことを覚えておけるよう、「そう思う」(はい)と「そう思わない」(いいえ)のラベルを対応する欄につけてあります。
このテストの設問数は256問です。
このテストは長いので、設問の上に結果をクッキーとして保存するオプションがあります。クッキーが端末に残っている限り、いつでも戻ってきてテストを再開することができます。クッキーが有効であることを確認してください!
回答送信後、結果を見るには下にスクロールしてください。
認知機能はただ一つの統一理論ではなく、むしろ原型(16性格タイプ)を説明するための包括的な用語であり、一般的には16種類の原型間で定義にある程度の一貫性を保つように、指定された要素(8つの認知機能)へと巧妙に分解されています。認知機能は、その最も中心的な考え方である「8つの認知機能それ自体が独立した概念であり、16種類の性格タイプを構成するために使われている」という点に疑問が投げかけられると破綻する傾向があります。
このテストが扱う2番目に中心的な考え方は、「認知機能は特定の『スタック』に従って心の中に『存在』する」というものです。このテストでは生の結果を解釈するためにさまざまな公式やアルゴリズムを使っていますが、そのうちの一部は特定のスタックに従い、一部は従っていません。生データをどのように解釈しても構いませんが、このテストでは特定のアルゴリズムを推奨することはありません。認知機能といったものは存在せず、従ってあなたが使っている認知機能スタックなどというものも存在しないというのがsakinorva.netのささやかな主張です。
個人で類型論を趣味とする方の多くが認知機能なるものを使っている通り、認知機能には概念的に重要な部分など存在しません。訊く相手によって、認知機能はどのような意味にもなり得ます。
このテストでは、認知機能を4つの領域に分けることでより厳密にしようと試みています。
最初の2つの領域は「潜在的」領域と「活動的」領域です。これらはともに「純粋な」領域としてまとめられます。これらは各認知機能が示す機能に直接関係があります。これらの領域は、認知機能が現実に表れている人格ではなく、脳内での働きに関係すると考えている方々が最も受け入れるものかもしれません。認知機能の純粋な形として理解されているものを示すため、ここでは純粋な領域と呼んでいます。
「潜在的」領域は精神的な活動性と志向性に関するものです。ここでの設問は、あなたが内面でどんなことを考え、発達させていく傾向があるかに関係します。
「活動的」領域は外界との関わり方に関するものです。ここでの設問は、周りの世界とどのように意思疎通し、関係を取り持ち、対応していくかに関係しています。
潜在的領域は内向的、活動的領域は外向的な形だと理解したくなるかもしれません。しかし、重なる部分は大いにあっても、設問ではこれらの2つの領域をきちんと分けているわけではありません。潜在的領域は心の習慣や好みや傾向を表し、その中には外界との関わり方も含んでいます。活動的領域は世界を文脈に組み込みます。
次なる2つの領域は「適応的」と「価値的」領域です。これらはともに「物質的」領域にまとめることができます。これらは認知機能に関係する様に、性格にも関係します。これらの領域は、認知機能がその人の中にどの様に見えうるかを理論化することが好きな方々が最も受け入れるものでしょう。性格類型論の世界で使われる用語に精通している必要はあまりないため、初心者の方はこちらの設問の方が答えやすいと思われるかもしれません。この領域(によると我々が考えているもの)に見られる特徴や価値は他の機能でも生み出すことができるため、正確さを重視する方々(純粋主義者)はこれらの設問を好ましく思えないでしょう。
「適応的」領域は能力に関するものです。この能力は、ここでは認知機能に関係するものです。認知機能は得手不得手ではなく行動の傾向であるという点で、純粋主義者の方はこの領域を好ましく思わないでしょう。彼らは、一般に適性が認知機能のほとんどの記述に間接的に組み込まれているということに気づいていないのかもしれません。
「価値的」領域は価値観や意見に関するものです。この価値観は、ここでは認知機能に関係しているものです。価値観は認知機能ではなく人格に関係するという点で、純粋主義者の方はこの領域を好ましく思わないでしょう。彼らは、認知機能に関するほとんどの記述がこの境界線をぼかしていることに気づいていないのかもしれません。
ここで各領域について言うことは他にはあまりないので、結果の意味について説明を続けます。
このテストでは「マジックレベル」を測定します。マジックレベルとは、あなたの結果がどれだけ奇妙かを示すものです。このテストを受験する手品師にとっては不幸なことですが、高いマジックレベルは望ましからぬものです。マジックレベルが高いほど、性格類型論を楽しむという点では役立つ可能性が低くなります。
マジックレベルは、設問に対して奇妙な、普通でない、現実的でない回答に一致します。これはsakinorva.netがあなたを現実に引き戻そうとする試みです。認知機能のことをよく知らない初心者であれば、マジックレベルに関してあまり問題はないでしょう。グラント・ブラウンソード機能検査を月1で受験するような熟練者こそ、気をつける必要があるかもしれません。注意深く回答し地に足をつけるよう努めれば、きっと合格することができるでしょう。あなたを信じています!
マジックレベルは0から始まります。マジックレベルが24を超えた場合、テストは不合格になります。不合格の場合でも結果を見ることはできますが、結果のパレットは赤くなります。ようこそ、とんでもなく酷い結果へ。
sakinorva.netでは認知機能を定義する唯一の方法はないという立場でいるため、認知機能について詳しくは説明しません。このテストでは、設問によって認知機能を定義しています。どの問題がどの認知機能に対応しているかを判別するのが難しければ、ご友人に訊いてください。
とはいえ、特定の機能の領域と、このテストで一般的にどのように定義されているかの説明はしておきます。この定義は厳密なものではなく(それでは単なる設問の全体像になってしまう)、一般的に各領域がどのようなものを想定されているかを表します。
外向的直感
- 潜在的:設問はアイデアに対する姿勢に関するものです。ここでの点数が高ければ、あなたは想像力があり、創造的で、新しいものが大好きな人でしょう。いつでも次にやってくる大きなものを追い求めていることでしょう!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは楽観的で、楽しいことが大好きで、開放的で、興奮しやすい人です。ひょうきんで、楽しい時間を過ごすことを好むでしょう。
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたはアイデアを働かせるのが得意で、パターン認識にも長けています。想像力豊かで、自然にポジティブでいられる人です。いつだって前向きでしょう!
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは冒険的で大胆不敵、好奇心が強くて大きなことを考えていることでしょう。頭が柔らかく、世界から多くのことを受け取れると信じています!
内向的直感
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは心の中を快適に感じ、そこを徹底的に探索します。非常に内省的で、自分が探究すべき世界を見つけ出しています!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは洞察力があり、真面目で、独創的です。先見の名があり、自分よりも大きな何かを探し求めています。
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは忍耐強く、深く考える人です。順応性があり、未来志向で、思考が創発的です!
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは未知のものに興味があり、物理的な世界を超えた探究に関心を持ちます。
外向的感覚
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは物理的世界としっかり繋がっており、今を生きています。活発で、現在にあり、反応的な人です!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたはエネルギッシュで行動が速く、注目を浴びたい人です。生命力と活力に満ちています!
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは空間認識能力に優れ、置かれた環境で何をすればよいのかが自然に分かります。あなたが世界を形づくっているのです!ここの設問の一部は、ソシオニクス流のNiとSe(時間と力)をうまく補完するために書いてみました。認知機能の文脈でも必ず機能するはずです。
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは新しくてわくわくする経験をして生きています。権力の力学をよく理解し、どのように生きていくとよいかを心得ています。
内向的感覚
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは快適さや保護、安全性や安定を求めています。人生を切り拓く方法を知っている人です!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは試行錯誤されたルールに従うことを好ましく思います。ここでは、主観的で感覚的な方法で快適さを求めるという、ユング的なSiの意味合いも帯びています。
- 適応的:Siの適応的領域に関する設問はほとんどの人にとって珍しいものかもしれません。Siと能力の問題は、ほとんどの人がこの機能に対して抱く概念である、記憶関連の技術や誠実性を超えるものではありません。ここでは、ユングが言うところの内向的感覚に着想を得て、Siの能力は美意識や感覚的な印象、身体認識にも焦点を当てたものになっています。
- 価値的:ここでの設問の一部は、SeのNiに対する適性問題のように、「大きな世界」という世界観から着想を得て、代わりに内向性と感覚を重視する人の解釈に焦点を当てることで、Neを補完するように作ってあります。残りの設問は、身近なものや安全性への価値観に関わるものです。
外向的思考
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは自然と忙しくし、働くことが好きで、可能な限り生産的であり続けます。働き蜂です!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは強靭な意志を持ち、他人に対して強い態度を取ることができます。また、物事が確実に機能するようにし、結果を出すことも得意です。物事をうまく回していく人です!
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは物事を成し遂げる方法を知っており、その方法を効率的にこなしていきます。リーダーシップや管理的な役割を容易に担い、目標を達成する方法を知っています。
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは権力のある立場を志向し、雑念に囚われずにそのような役割をこなす方法を知っています。集中力があり、真面目で、難しい決断を迫られた際にどうするべきかを分かっています。親分のような人です!
内向的思考
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは自分の論理をよく理解しており、それを磨こうとします。慎重に決定し、物事を正しく進めるために時間をかける人です!
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは自分なりの方法で物事に対処し、自分自身で解決することを好みます。偏見を持たないようにする方法を知っており、自分の考えを分解することが好きです。
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは問題を解決することが大好きで、技術の達人になるための知識と忍耐力を備えています。
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは学習や教育、個人的な知的成長に大いに重きを置いています。生まれつきの知識人です!
外向的感情
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは周囲の感情的な環境を強く意識し、それとの調和を保とうとします。
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは周囲の人々を深く気にかけ、すぐに気遣いを表現します。生まれつきの介護者です!
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは人々の要求を強く意識し、助ける方法を知っています!素晴らしい人間関係の仲介者で、自分の人生でどのように人間関係を取り持つのかを分かっています。
- 価値的:ここでの点数が高ければ、あなたは思いやりがあり、与える人で、寛容であり、他人の善性を信じています。世界をより素敵な場所にしたいと思っています!
内向的感情
- 潜在的:ここでの点数が高ければ、あなたは自分自身とそのアイデンティティに順応しています。周囲の世界、特に人間関係に関して深い感情を持っています。
- 活動的:ここでの点数が高ければ、あなたは共感的で、周囲の人々の人間性を見抜いています。他人の経験に敬意を払い、尊重する人です。
- 適応的:ここでの点数が高ければ、あなたは自我がはっきりしており、自分に正直で、道徳的な指針を強く持っています。
- 価値的:ここでの点数が高ければ、自分自身が正しいと信じることのために戦います。誠実さと個性を重んじ、自分らしい方法で世界を切り拓いていきます。世界がよりよいものになるよう望んでいる人です。
「肯定度」は、設問中の行動がどのように記述されているかに関係します。記述が否定的な場合、同意すればマイナス、否定すればプラスの点数となります。記述が肯定的な場合、同意しても否定しても点数はつきません。肯定度の指標は、これらの回答をすべて集計したものです。みだりに健全・不健全といった言葉のせいにすることを防ぐため、このテストでは肯定度の傾向を表すのに健全・不健全といった言葉を使うことは控えます。
認知機能をきちんとした原型に読み替えるために、複数の異なるアルゴリズムを使っています。
最初に表示される項目は「ループとグリップ」です。ループやグリップの発見を数値化するのはかなり難しいので、この項目が表示されることはまずないと思われますが、もし表示された場合は次のようになっています。
ループとグリップは各タイプにおける不健全な行動の現れ方に関する理論です。この理論はパーソナリティ・カフェに寄せられた、パーソナリティ障害をループに例えた投稿に端を発していると思われますが、それがどこから来たものなのか、私は今日に至るまで正確には知りません。ループやグリップが発見された場合、上位2つの機能がループやグリップで見られるパターンと同じ特定の構成に当てはまり、どちらもかなり否定的になっています。
最初の結果は「グラント・ブラウンソードモデル」です。これはグラント・ブラウンソード機能検査で使われているものと同じ式です。これは、主機能と補助機能を最重要視し、劣等機能が未発達だと見做す式を使って、16タイプから最も当てはまるものを探すというものです。この式はIEIE/EIEIスタックを使っており、このスタックを仮定した最も古い出典の一つ(もっと古いものはあるのだろうか?)を使用しています。最も当てはまるタイプの下に、考慮すべき他のタイプが表示されることがあります。これらはすべて、最も当てはまるタイプの75%以上の点数となるタイプです。
この方法はもともと、当時認められていた唯一の機能スタック(現在もそうである可能性が非常に高いですが、単純に私が追いついていないだけです)が、未だに認知機能タイプがどのようなものに見えうるかに関する一つの概念に過ぎないという事実に気づかせるために考案されたものです。グラントとブラウンソードの名前は、ReckfulのTypology Centralの研究から借用した、有名な交互スタックの最初期の使用者であることから使われています。
2番目の結果は「軸ベースモデル」です。これは式ではなく、2つの軸(Ne/SiとSe/Ni)でタイプを絞り込み、主機能を比較します。結果をこの軸に沿って捉えた場合に未分化であったり、主機能が現れていなかったりした場合は、タイプ判定に失敗する可能性が高く、判別できた文字のみ表示します。
この方法はNe/Si軸を使う人とSe/Ni軸を使う人の思考回路の違いについて語るのが好きな方々のために考案されました。この名称は、クール/セクシー軸を強く信じる機能の手品師にとって特に有用です。
3番目の結果は「マイヤーズモデル」です。これもまた、タイプを決めるためのアルゴリズムベースの手法です。マイヤーズは特定の機能スタックを実証することはありませんでしたが、自身のMBTIとユングの心理タイプを統合しようという野心は示していたようです。このアルゴリズムは、各タイプと関連した機能の強さに基づき、異なる4つの軸それぞれのどこに当てはまるかをチェックすることでタイプを決めます。MBTIのマニュアルにはユング的なIEEE/EIIIスタック(EI/IEスタック)が含まれていますが、この手法ではスタックは使いません。
この手法はもともと、有名な交互スタックを使わなくてもタイプを決められるということを示すために作られたものです。この手法は、マイヤーズの文字と、彼女が放棄した機能をとを結びつけています。
4番目の結果は「純粋主義者の公式」です。この式はグラント・ブラウンソードモデルを使っていますが、物質的領域を無視しています。潜在的領域と活動的領域だけを使って計算を行い、結果を出しています。グラント・ブラウンソードモデルと同じく、最も当てはまるタイプの75%以上の点数を取ったタイプをすべてリストアップしています。
この式は迷いなき手品師のために存在しています。それ以上のコメントはありません。
5番目の結果は「手品師の選択」です。インチキだ!この式は、このテストでマジックレベルを低くしようと努めた人からは間違いなく好意を得られることでしょう。手品師の選択は公平で、深い考察がなされたものです。最も当てはまるタイプの80%以上の点数を取ったタイプも表示されています。
6番目の結果は「ストロベリー・フォーミュラ」です。これはかつて私が機能の手品を練習していた頃の遺物です。この式はより行動指向で、できるだけ手品らしさを無くそうとしています。この式は、結果の冒頭に表示される機能の図の元として使っています。最も当てはまるタイプの75%以上の点数を取ったタイプも、すべて下に表示しています。
最後に表示されるのは、全ての認知機能を強い順に並べたものです。これが本当のスタックであり、純粋でありのままの状態のものです。これ自身を型として解釈すべきではありますが、残念ながら、誰もこれを型として読んではくれません。