1
見識が狭く世間知らずの人のたとえ。
(甕裡[醯鶏]・[藜杖]韋帯・銅駝[荊棘]・門巷[塡隘])
2
きわめて質素なこと。
([伯兪]泣杖・[藜杖]韋帯・門巷[塡隘]・黄衣[廩食])
3
全身で喜びをあらわす。
(甕裡[醯鶏]・[笙磬]同音・関関[雎鳩]・[鳧趨]雀躍)
4
国の滅亡を嘆くたとえ。
([藜杖]韋帯・門巷[塡隘]・銅駝[荊棘]・[伯兪]泣杖)
5
夫婦仲が非常に良いこと。
([銅牆]鉄壁・関関[雎鳩]・[鳧趨]雀躍・昏定[晨省])
6
外見よりも本性を見るべきである。
(牝牡[驪黄]・[荊棘]叢裏・[薏苡]明珠・[以蠡]測海)
7
漢字の一書体が作られた故事。
(子墨[兎毫]・[史籒]大篆・四六[駢儷]・筆力[扛鼎])
8
高位・高官のしるし。
([史籒]大篆・荊釵[布裙]・黄衣[廩食]・高牙[大纛])
9
意気が削がれ恐怖で体がすくむ。
([脣亡]歯寒・荒瘠[斥鹵]・[銷鑠]縮栗・[飲鴆]止渇)
10
粗末な服装のたとえ。
(泉石[膏肓]・縞衣[綦巾]・荊釵[布裙]・牝牡[驪黄])
11
大金持ち。
([断薺]画粥・嫗伏[孕鬻]・[棣華]増映・陶朱[猗頓])
12
無用なもの、つまらないもの。
([牛溲]馬勃・瓶墜[簪折]・[醯鶏]甕裡・無根[無蔕])
13
生きものを表す提喩。
(跂行[喙息]・万物[殷富]・[円顱]方趾・[跛立]箕坐)
14
鳥や獣が子を産み育てること。
([蓴羹]鱸膾・華亭[鶴唳]・吹毛[求疵]・嫗伏[孕鬻])
15
故郷を懐かしく思う情。
(竜頭[鷁首]・陶朱[猗頓]・[断薺]画粥・[蓴羹]鱸膾)
16
丸のみにして味得しない。
(鳳凰[銜書]・鼓舌[揺脣]・渾崙[吞棗]・[孔翊]絶書)
17
政治に私情を差し挟まないこと。
(南橘[北枳]・洪範[九疇]・[和羹]塩梅・[孔翊]絶書)
18
天子の使者が勅状を携える。
(跂行[喙息]・鳳凰[銜書]・金枝[花萼]・鑿歯[尺牘])
19
遠く離れた夫婦が思い合う。
(鳳凰[銜書]・南橘[北枳]・[巫雲]蜀雨・金枝[花萼])
20
強欲で残酷な人。
([兢兢]業業・[封豕]長蛇・[眥裂]髪指・桃弧[棘矢])
21
耳障りで意味不明のことば。
(喋喋[喃喃]・[蹈節]死義・南蛮[鴃舌]・[倚馬]七紙)
22
天然の美質をいう。
([輪奐]一新・重熙[累洽]・[璞玉]渾金・[竹苞]松茂)
23
苦境に耐えて事業を起こすたとえ。
([北轅]適楚・[篳路]藍縷・[俛首]帖耳・傾側[偃仰])
24
文武二様の舞。
([文恬]武嬉・一箭[双雕]・干戚[羽旄]・[三槐]九棘)
25
それとなく相手に注意する。
(優柔[厭飫]・[俛首]帖耳・[咄嗟]𠮟咤・[躡足]附耳)
26
男女の情交。
([噬指]棄薪・[衍曼]流爛・雲雨[巫山]・[和羹]塩梅)
27
一所不在の境涯。
(孤独[鰥寡]・無余[涅槃]・優游[涵泳]・浮家[泛宅])
28
互いの心が和すること。
(束髪[封帛]・[和羹]塩梅・[笙磬]同音・心広[体胖])
29
大望のために身を落とす。
([伊尹]負鼎・[鼎鐺]玉石・筆力[扛鼎]・大名[鼎鼎])
30
賢人たちが相伴って朝廷に出る。
(一箭[双雕]・[三釁]三浴・衆賢[茅茹]・[廷諍]面折)
31
苦しむ者を更に苦しめる。
([白荼]赤火・銘肌[鏤骨]・[落穽]下石・崎嶇[坎軻])
32
長い時を無駄に過ごす。
(呉牛[喘月]・[馮異]大樹・曠日[弥久]・厭聞[飫聴])
33
老人のこと。
(竹頭[木屑]・頭童[歯豁]・[井渫]不食・[束皙]竹簡)
34
比類ない碩学をいう。
([束皙]竹簡・[緇林]杏壇・軽妙[洒脱]・[麤枝]大葉)
35
地方官の退任を惜しむ民情。
(崎嶇[坎軻]・[影駭]響震・[攀轅]臥轍・雷陳[膠漆])
36
遅くに官を得ること。また、無位の者。
(万寿[無疆]・日月[逾邁]・[布韈]青鞋・白髪[青袗])
37
庇護者に盲目的に忠実である。
(蛙鳴[蟬噪]・韓信[匍匐]・[跖狗]吠尭・狐裘[羔袖])
38
軍勢の盛んに展開するさま。
([白荼]赤火・稲麻[竹葦]・[狐裘]蒙戎・[紆余]委蛇)
39
はてしなく広いこと。
(一縷[千鈞]・秋風[索寞]・万寿[無疆]・一望[無垠])
40
旅の出で立ち。
([布韈]青鞋・抱関[撃柝]・[一裘]一葛・[羊裘]垂釣)
41
議論や文章が煩わしく拙いこと。
(物論[囂囂]・無根[無蔕]・蛙鳴[蟬噪]・談天[雕竜])
42
お世辞を連ねて人に取り入る。
(南蛮[鴃舌]・邪智[奸佞]・[媚眼]秋波・[阿諛]追従)
43
美徳や功労をわざわざ誇示しない。
([山藪]蔵疾・[朦朧]模糊・煮豆[燃萁]・衣錦[尚絅])
44
元々強い者が、一層強くなること。
(豺狼[当路]・攀竜[附驥]・彩鳳[随鴉]・為虎[傅翼])
45
仕事をひと息にやり遂げること。
(昏定[晨省]・画竜[点睛]・一気[呵成]・倍日[幷行])
46
失敗をして再起不能となるたとえ。
(一髪[千鈞]・[一蹶]不振・[魚爛]土崩・[亢竜]有悔)
47
達弁のたとえ。
(摩頂[放踵]・[狂瀾]怒濤・[倚馬]七紙・[一瀉]千里)
48
読書や学問に熱心なたとえ。
(鳳凰[銜書]・夜雨[対牀]・[琴棊]書画・[韋編]三絶)
49
表向き丁寧で実は尊大であること。
([慇懃]無礼・繁文[縟礼]・跼天[蹐地]・尽歓[竭忠])
50
旧慣に固執しその場しのぎをする。
([黝堊]丹漆・因循[苟且]・古人[糟粕]・融通[無礙])
51
文字の書き誤り。
(恍恍[忽忽]・[烏焉]魯魚・咬文[嚼字]・一筆[勾銷])
52
文字の書き誤り。
(魯魚[亥豕]・[夏鑪]冬扇・烏兎[匆匆]・[禹行]舜趨)
53
文字を間違えること。
(管窺[蠡測]・[孔翊]絶書・[渾渾]沌沌・[三豕]渉河)
54
本質を考えず聖人の猿真似をする。
([禹行]舜趨・[殷鑑]不遠・[三豕]渉河・[禹湯]文武)
55
情勢を気にして決断できないこと。
(左提[右挈]・右顧[左眄]・[鄒衍]降霜・傾側[偃仰])
56
こじつけること。
(厭聞[飫聴]・[魯魚]陶陰・[史籒]大篆・[郢書]燕説)
57
自分の好きな方にだけ肩入れする。
([偏袒]搤腕・雲遊[萍寄]・[伊尹]負鼎・[依怙]贔屭)
58
高位高官となるべき貴人の人相。
([燕頷]虎頸・攀竜[附驥]・[鴟目]虎吻・長頸[烏喙])
59
文筆を辞し、武道を志す。
(筆力[扛鼎]・折花[攀柳]・[燕頷]投筆・干戚[羽旄])
60
人の来訪などを待ちこがれる。
(延頸[挙踵]・[瞻望]咨嗟・[枉駕]来臨・[枕戈]待旦)
61
世の中が平穏無事である。
(神韻[縹渺]・[偃武]修文・[枕戈]待旦・[漂蕩]奔逸)
62
聞き苦しい雑音。喧しい子供の声。
(蚊子[咬牛]・非難[囂囂]・[敲金]撃石・[嘔啞]嘲哳)
63
人の来訪を尊んで言う表現。
(延頸[挙踵]・合歓[綢繆]・宝鈿[玉釵]・[枉駕]来臨)
64
傍若無人に振る舞うこと。
([慇懃]無礼・頑迷[固陋]・三面[六臂]・横行[闊歩])
65
人の子は須らく両親に仕えるべし。
(宵衣[旰食]・[温凊]定省・[婉娩]聴従・鑿窓[啓牖])
66
非現実的な考えや、架空の理論。
(蛙鳴[蟬噪]・[海闊]天空・博引[旁証]・海市[蜃楼])
67
実現不可能なことに労力を費やす。
(海底[撈月]・[毫釐]千里・[躬行]実践・河山[帯厲])
68
政界の最高幹部のこと。
([傀儡]政権・瓊枝[栴檀]・[槐門]棘路・張王[李趙])
69
夫婦の信頼関係が極めて堅いこと。
([偕老]同穴・煮豆[燃萁]・[珠聯]璧合・桃傷[李仆])
70
葬送のときにうたう挽歌。
(王楊[盧駱]・[槿花]一朝・低唱[浅斟]・[薤露]蒿里)
71
心から待ち望むこと。
([依怙]贔屭・按図[索驥]・[苛斂]誅求・鶴立[企佇])
72
思い通りにならず、もどかしい。
(苦心[惨憺]・[呵呵]大笑・隔靴[搔痒]・風声[鶴唳])
73
はたと迷妄を断ち切り解脱する。
([豁然]大悟・[杞人]天憂・天門[開闔]・融通[無礙])
74
租税などを厳酷に取り立てる。
(流金[鑠石]・[敝帚]千金・[苛斂]誅求・[阿諛]傾奪)
75
はばかることなく大いに議論する。
(肩摩[轂撃]・侃侃[諤諤]・日月[逾邁]・[艱難]辛苦)
76
自論を主張して激しく議論する。
(危言[覈論]・[迦陵]頻伽・物議[洶然]・[帷幄]上奏)
77
主義主張や態度が明確である。
([明眸]皓歯・秋風[凜冽]・叡明[豁達]・[旗幟]鮮明)
78
心身を労して国事に尽くすこと。
([鞠躬]尽瘁・大海[撈針]・国歩[艱難]・被髪[左袵])
79
慈しみかわいがる。
(重熙[累洽]・揺頭[擺尾]・阿諛[便佞]・[翼覆]嫗煦)
80
英明の天子続き現れ恵沢弥増す。
(重熙[累洽]・延頸[挙踵]・鑿歯[尺牘]・[翼覆]嫗煦)
81
気に入られようとして諂う。
(揺頭[擺尾]・延頸[挙踵]・[羊很]狼貪・[翼覆]嫗煦)
82
粗暴で胴欲なこと。
(揺頭[擺尾]・延頸[挙踵]・[羊很]狼貪・[墜茵]落溷)
83
人には運不運がある。
([孔翊]絶書・延頸[挙踵]・鑿歯[尺牘]・[墜茵]落溷)
84
今現在のことしか考えない。
([飲鴆]止渇・朮羹[艾酒]・[鼎鐺]玉石・[藜杖]韋帯)
85
濡れ衣を着せられる。
([越俎]代庖・泉石[膏肓]・[藜杖]韋帯・[薏苡]明珠)
86
端午の節句の祝儀に用いる。
(蓴羹[鱸膾]・朮羹[艾酒]・漿酒[霍肉]・[藜杖]韋帯)
87
聖人の教えをいう。
([六韜]三略・典謨[訓誥]・洪範[九疇]・[五蘊]皆空)
88
敏捷で勇猛なこと。
(発揚[蹈厲]・剽疾[軽悍]・獅子[搏兎]・[訥言]敏行)
89
問題を大本から解決する。
([枉尺]直尋・斬釘[截鉄]・[翦草]除根・[朝齏]暮塩)
90
体を激しく動かして踊る。
(緩歌[縵舞]・[行尸]走肉・[鳧趨]雀躍・発揚[蹈厲])
91
儒学の正統を言う。
([潑墨]淋漓・[孔翊]絶書・[緇林]杏壇・[鄒魯]遺風)
92
友人への心尽くしのもてなし。
(冒雨[剪韮]・[一饋]十起・[朝齏]暮塩・[簇酒]斂衣)
93
いつまで経っても実現が望めない。
([枕戈]待旦・河清[難俟]・[井渫]不食・鶴立[企佇])
94
ごくわずかな時間。
(造次[顚沛]・一糸[一毫]・[一嚬]一笑・[蹉跎]歳月)
95
無礼千万。
(馬鹿[慇懃]・繁文[縟礼]・千荊[万棘]・[袒裼]裸裎)
96
規則や礼式が細かく面倒なこと。
([縷縷]綿綿・繁文[縟礼]・彫虫[篆刻]・[麤枝]大葉)
97
天人や仙女などの着る美しい衣。
([金縷]玉衣・[霓裳]羽衣・[敝衣]蓬髪・衣錦[尚絅])
98
多難に晒されながらも勤めに励む。
(率先[躬行]・意匠[惨澹]・[緊褌]一番・櫛風[沐雨])
99
憤りを抑えられず、熱り立つ様子。
(切歯[扼腕]・剣抜[弩張]・焦頭[爛額]・煮豆[燃萁])
100
殿上人などを敬慕して感嘆する。
(一望[無垠]・華亭[鶴唳]・[瞻望]咨嗟・[一倡]三歎)
101
私利私欲のために画策する悪徒。
([騰蛟]起鳳・波詭[雲譎]・暴虎[馮河]・[魑魅]魍魎)
102
血気に逸った無鉄砲な行為。
(騎驢[覓驢]・爬羅[剔抉]・暴虎[馮河]・[洒洒]落落)
103
名士佳人などの死をいう。
(百花[繚乱]・瓶墜[簪折]・失魂[落魄]・[蘭摧]玉折)
104
老境に入っても大志を失わない。
(頑廉[懦立]・牛驥[同皁]・[騏驥]過隙・老驥[伏櫪])
105
独り決めの当て推量。
([揣摩]臆測・管窺[蠡測]・頑迷[固陋]・麻姑[搔痒])
106
自然の風景や風流韻事をたしなむ。
(泉石[膏肓]・神韻[縹渺]・風光[明媚]・[嘯風]弄月)
107
賊徒どもがのさばり、はびこる。
(自由[闊達]・跳梁[跋扈]・[磊磊]落落・[跖狗]吠尭)
108
有徳の人物には自然と人が集まる。
(桃李[成蹊]・[瓊枝]栴檀・[鸞翔]鳳集・衆賢[茅茹])
109
豪奢な宴会のたとえ。
(附贅[懸肬]・[酒甕]飯囊・宴安[酖毒]・肉山[脯林])
110
おじけだって些細なことでも驚く。
(風声[鶴唳]・[驢鳴]犬吠・[脣亡]歯寒・朱脣[皓歯])
111
世間に気兼ねして生活する。
([恐惶]謹言・揺頭[擺尾]・跼天[蹐地]・侃侃[諤諤])
112
災いを未発に防ぐたとえ。
(曲突[徙薪]・冒雨[剪韮]・[深厲]浅掲・[撥乱]反正)
113
大いに決心して物事に当たる。
([竜攘]虎搏・切歯[扼腕]・乾端[坤倪]・[緊褌]一番)
114
座禅をする時の正しい姿勢をいう。
(局天[蹐地]・[跛立]箕坐・[祗管]打坐・結跏[趺坐])
115
気さくで、小さな事に執着しない。
(豪放[磊落]・飛揚[跋扈]・剛毅[木訥]・頭童[歯豁])
116
奸臣が国政の枢軸を握っている。
([衍曼]流爛・槐門[棘路]・[狡兎]三窟・[豺狼]当路)
117
心遣いが隅々まで行き届いている。
(余韻[嫋嫋]・瑣砕[細膩]・[濯纓]濯足・[膾炙]人口)
118
職責を果たさず徒に俸給を貰う。
([尸位]素餐・売官[鬻爵]・白髪[青袗]・[侈衣]美食)
119
安穏のさまや、温順な人柄をいう。
(翼覆[嫗煦]・[温凊]定省・生気[潑溂]・春風[駘蕩])
120
傑物が登用されないたとえ。
([井渫]不食・玉石[混淆]・[攀轅]臥轍・顚委[勢峻])
121
凡人が賢人を頼りにして功績を立てる。
(烈士[徇名]・[蒼蠅]驥尾・[阿諛]追従・[竜蟠]虎踞)
122
きわめて堅固な守り。
(宝鈿[玉釵]・[銅牆]鉄壁・鉄網[珊瑚]・荊棘[銅駝])
123
気魄に満ち困難にも怯まない。
(桑土[綢繆]・驚心[動魄]・[不撓]不屈・[崎嶇]坎軻)
124
短い人生、大いに楽しむべきだ。
(曲水[流觴]・[秉燭]夜遊・昼耕[夜誦]・勇往[邁進])
125
順調に物事が運ぶこと。
(融通[無碍]・協心[戮力]・画竜[点睛]・麻姑[搔痒])
126
主君と相対して臆せず諫言する。
(面折[廷諍]・天顔[咫尺]・[讒謗]罵詈・干戈[倥偬])
127
人品が気高く卓抜した人のたとえ。
([鼎鐺]玉石・[蘭摧]玉折・瑶林[瓊樹]・高牙[大纛])
128
実力に過分な地位にいること。
(肉山[脯林]・[豺狼]当路・北轍[南轅]・[濫竽]充数)
129
気焔万丈、天下を吞む意気のさま。
([鴉巣]生鳳・万目[睚眥]・兎起[鶻落]・[竜驤]虎視)
130
悩める民を救う人のたとえ。
(簞食[壺漿]・[霖雨]蒼生・人権[蹂躪]・一世[風靡])
131
領土を守り通す国家のたとえ。
([金甌]無欠・[旗幟]鮮明・完璧[帰趙]・[銅駝]荊棘)
132
粗悪な者が善美な者のあとに続く。
(比肩[随踵]・[行尸]走肉・[霓裳]羽衣・狗尾[続貂])
133
心に銘記して片時も忘れない。
(自己[韜晦]・旁時[掣肘]・彫心[鏤骨]・拳拳[服膺])
134
往来の雑踏すること。
(肩摩[轂撃]・非難[囂囂]・兵馬[倥偬]・[澆季]溷濁)
135
相思の仲でも遠く離れていること。
([蓴羹]鱸膾・[牽攣]乖隔・風雨[対牀]・浮雲[翳日])
136
心が清らかで朗らかなこと。
([琴瑟]相和・[灑掃]応対・[三釁]三浴・光風[霽月])
137
多くの船が連なり続くさま。
(傾側[偃仰]・旌旗[巻舒]・[舳艫]千里・[嚆矢]濫觴)
138
相手を自由自在に操り懐柔する。
(七縦[七擒]・[豁達]自由・[輾転]反側・籠鳥[檻猿])
139
声を上げて奮起させること。
(喋喋[喃喃]・[叱咤]激励・[砥礪]切磋・精励[恪勤])
140
人の地位や成功を横取りすること。
([燕頷]虎頸・[跖狗]吠尭・七縦[七擒]・[鵲巣]鳩居)
141
君主が政務に精励するさま。
(鳳凰[銜書]・宵衣[旰食]・[寤寐]思服・発揚[蹈厲])
142
芸術作品などの玄妙なるさま。
(滑稽[洒脱]・千巌[万壑]・[瀟湘]八景・神韻[縹渺])
143
状況に応じて適切な処理をとる。
([深厲]浅掲・狐裘[羔袖]・一薫[一蕕]・狗吠[緇衣])
144
慈母の鴻恩に報いる難しさをいう。
(寸草[春暉]・家鶏[野雉]・[舐糠]及米・曽母[投杼])
145
修養を積み有用の器となるたとえ。
([蹇蹇]匪躬・[探驪]獲珠・[鏃礪]括羽・[甕牖]縄枢)
146
大変な苦労をすること。
(自己[韜晦]・炊金[饌玉]・彫心[鏤骨]・[三釁]三浴)
147
戦いの準備を常に怠らないたとえ。
(倒載[干戈]・[枕戈]待旦・干戚[羽旄]・[轂撃]肩摩)
148
以心伝心の妙所をいう。
(雲烟[縹渺]・[渾然]一体・[結跏]趺坐・[拈華]微笑)
149
どこから見ても美しく鮮明なこと。
(明窓[浄几]・円滑[洒脱]・[輪奐]一新・八面[玲瓏])
150
ひどく急ぎ慌てるたとえ。
(被髪[纓冠]・被髪[左袵]・朝耕[暮耘]・[朝齏]暮塩)
151
勢いが激しくすばやいたとえ。
([慷慨]憤激・[霹靂]閃電・[波瀾]曲折・落英[繽紛])
152
質素な家宅のこと。
(浮家[泛宅]・粗衣[糲食]・茅屋[采椽]・鑿窓[啓牖])
153
筆跡が黒々として精彩に富むさま。
([燕頷]投筆・[鴉巣]生鳳・朱墨[爛然]・墨痕[淋漓])
154
猛烈な暑さのたとえ。
(夏癸[殷辛]・流血[淋漓]・枕流[漱石]・流金[鑠石])
155
豪傑が拠点を構えて威勢を振るう。
(竜蟠[虎踞]・老驥[伏櫪]・豪放[磊落]・大廈[高楼])
156
見識がなく、濫りに同調すること。
(得隴[望蜀]・家鶏[野鶩]・[矮子]看戯・[啐啄]同時)
157
物事が一気に進行すること。
(皓月[千里]・[一瀉]千里・[毫釐]千里・[舳艫]千里)
158
無駄な書物の刊行を非難する語。
(詩人[蛻骨]・[畳牀]架屋・載籍[浩瀚]・[禍棗]災梨)
159
自由を束縛された境遇のたとえ。
(家鶏[野雉]・籠鳥[檻猿]・独立[不羈]・頑迷[固陋])
160
詩歌を詠むことを競う風流な遊び。
(杯盤[狼藉]・[秉燭]夜遊・花鳥[諷詠]・曲水[流觴])
161
後先考えない、うわついた言動。
(剽疾[軽悍]・[軽佻]浮薄・[槃根]錯節・[訥言]敏行)
162
軽快で洗練されているさま。
(剣抜[弩張]・[嘯風]弄月・[軽佻]浮薄・軽妙[洒脱])
163
自分の利害を顧みず主君に尽くす。
([蹇蹇]匪躬・一気[呵成]・一士[諤諤]・慧可[断臂])
164
意志が強く、飾り気がないこと。
([一蹶]不振・[枉尺]直尋・[刮目]相待・剛毅[木訥])
165
痩せさらばえた顔容のたとえ。
(荒瘠[斥鹵]・槁項[黄馘]・哀鳴[啾啾]・痩身[矮軀])
166
起源のたとえ。
(深根[固蔕]・[緊褌]一番・[嚆矢]濫觴・跼天[蹐地])
167
踏み行うべき道理はすぐ側にある。
([在邇]求遠・吹毛[求疵]・[瞻望]咨嗟・区聞[陬見])
168
書物の数がきわめて多いたとえ。
(零絹[尺楮]・[七嘴]八舌・[韋編]三絶・載籍[浩瀚])
169
貧乏の身で苦学すること。
([在邇]求遠・[鑿壁]偸光・[槁項]黄馘・[郢書]燕説)
170
互いに手をとり合い協力すること。
(五行[相剋]・[拱手]傍観・[牛驥]同皁・左提[右挈])
171
身を清めて大切な相手を待つこと。
(風鬟[雨鬢]・洗垢[索瘢]・[三釁]三浴・[灑掃]応対)
172
三世帯が一家に同居すること。
([尭階]三尺・一家[眷族]・翠帳[紅閨]・三世[一爨])
173
恥辱を受けることのたとえ。
(残杯[冷炙]・顔厚[忸怩]・[槁木]死灰・[麪市]塩車)
174
あちこちから意見の出ること。
(百様[玲瓏]・南蛮[鴃舌]・[罵詈]雑言・[七嘴]八舌)
175
書画が見苦しく拙いたとえ。
([斟酌]折中・[彗氾]画塗・[春蚓]秋蛇・[雕文]刻鏤)
176
学問や修養に励み大成を期すこと。
([砥礪]切磋・冒雨[剪韮]・[鞭辟]近裏・[臍下]丹田)
177
持ちつ持たれつの関係をいう。
(比肩[随踵]・[脣歯]輔車・七縦[七擒]・[刮目]相待)
178
間断なく仕事に明け暮れること。
([一瀉]千里・蚤寝[晏起]・[旁時]掣肘・[晨夜]兼道)
179
至上の美食。
(玉肌[香膩]・宵衣[旰食]・[黄粱]一炊・炊金[饌玉])
180
酩酊してよろめくさま。
([邯鄲]学歩・横行[闊歩]・酔歩[蹣跚]・[跂行]喙息)
181
小さな勢力が成長し猖獗を極める。
(星火[燎原]・為虎[傅翼]・南郭[濫竽]・烟波[縹渺])
182
戦いに明け暮れること。
([澆季]末世・[晨夜]兼道・旌旗[巻舒]・星火[燎原])
183
仲間同士競い合って学徳を高める。
([鏃礪]括羽・[崑山]片玉・戦戦[兢兢]・[切磋]琢磨)
184
酒を味わって小声で詩歌を吟ずる。
(残杯[冷炙]・嚆矢[濫觴]・[朮羹]艾酒・[浅斟]低唱)
185
自然を愛好してやまない。
([禹歩]舜趨・泉石[膏肓]・翼覆[嫗煦]・[紫髥]緑眼)
186
親に孝養を尽くすこと。
([折檻]諫言・[偕老]同穴・[夏鑪]冬扇・扇枕[温衾])
187
世の中の変遷が甚だしいこと。
([霹靂]閃電・一縷[千鈞]・[袒裼]裸裎・桑田[滄海])
188
天下泰平であることのたとえ。
(草満[囹圄]・[槿花]一朝・[禹湯]文武・衆賢[茅茹])
189
平和的交渉で有利に話を運ぶこと。
([樽俎]折衝・扇枕[温衾]・[奸智]術数・罵詈[讒謗])
190
飲食物を携えて軍隊を労うこと。
([枉駕]来臨・[霖雨]蒼生・[一饋]十起・簞食[壺漿])
191
災いを防ぐ準備をしておくこと。
(拳拳[服膺]・[徙薪]曲突・烟波[縹渺]・[綢繆]未雨)
192
末節ばかりの技巧や小細工。
(彫虫[篆刻]・[春蚓]秋蛇・[麤枝]大葉・毫毛[斧柯])
193
男女が小声で親しく語り合うさま。
([縷縷]綿綿・嘔啞[嘲哳]・喋喋[喃喃]・風雨[対牀])
194
内心びくびくしながら相手を脅す。
([恫疑]虚喝・[竜驤]虎視・呉牛[喘月]・遅疑[逡巡])
195
筆勢の軽快で勢いのあるたとえ。
(朱墨[爛然]・筆力[扛鼎]・[竜驤]虎視・兎起[鶻落])
196
環境が変化すれば性質も変化する。
(北轍[南轅]・子墨[兎毫]・[越鳧]楚乙・南橘[北枳])
197
天子の恩威が国中に行き渡ること。
(好評[嘖嘖]・天威[咫尺]・[阮簡]曠達・[南洽]北暢)
198
済んだ酒席の散乱するさま。
([驕奢]淫逸・[樽俎]折衝・宴安[鴆毒]・杯盤[狼藉])
199
多くの資料を挙げて物事を論じる。
(按図[索驥]・流言[蜚語]・博引[旁証]・[洽覧]深識)
200
隠れている人材を探し出し用いる。
([舐痔]得車・爬羅[剔抉]・[黜陟]幽明・騎驢[覓驢])
201
物事が複雑で処理に厄介なこと。
([紆余]委蛇・[蠹居]棊処・泣斬[馬謖]・[槃根]錯節)
202
困難を克服して前進するたとえ。
([砥礪]切磋・[槃根]錯節・切歯[扼腕]・披荊[斬棘])
203
批評の態度が厳正なことをいう。
([禍棗]災梨・[俛首]帖耳・筆削[褒貶]・[口誅]筆伐)
204
文章の力強さをいう。
(剽疾[軽悍]・筆力[扛鼎]・同心[戮力]・疾風[勁草])
205
法制に従わず横暴に振る舞う。
([侈衣]美食・[軽佻]浮薄・豪放[磊落]・飛揚[跋扈])
206
卑屈な態度で諂うさま。
([俛首]帖耳・[躡足]附耳・韓信[匍匐]・[草廬]三顧)
207
自惚れが強いことのたとえ。
([弊帚]千金・余裕[綽綽]・[茫然]自失・[擲果]満車)
208
多くの人ににらまれること。
(千荊[万棘]・[竜驤]虎視・右顧[左眄]・万目[睚眥])
209
失敗を恐れず直向きに臨むさま。
(日月[逾邁]・驚心[動魄]・勇気[凜凜]・[撼天]動地)
210
寛裕な心で学芸の興趣を味わう。
(安閑[恬静]・優游[涵泳]・潑墨[淋漓]・陶朱[猗頓])
211
物事の後に残る風情のたとえ。
(虚無[縹渺]・[春蚓]秋蛇・瑣砕[細膩]・余韻[嫋嫋])
212
女性の蠱惑的な容姿や仕草。
([姸姿]艶質・人心[収攬]・風光[明媚]・妖姿[媚態])
213
花びらが乱れ散るさま。
(落英[繽紛]・百花[繚乱]・桜花[爛漫]・[墜茵]落溷)
214
強豪同士が激しく戦うさま。
(竜吟[虎嘯]・[竜驤]虎視・竜蟠[虎踞]・竜攘[虎搏])
215
小さな欠陥や油断が命取りである。
(因循[苟且]・形容[枯槁]・[螻蟻]潰堤・[魚爛]土崩)
216
甲斐がない無意味な努力。
([牛溲]馬勃・刻鵠[類鶩]・夢幻[泡影]・[鏤塵]吹影)
217
拙劣な詩文や、聞くに値しない話。
([驢鳴]犬吠・風声[鶴唳]・刻鵠[類鶩]・[鴉雀]無声)
218
誠意を尽くして何度も訪れる。
(連璧[賁臨]・昏定[晨省]・[俛首]帖耳・[草廬]三顧)
219
鳥や虫などが悲しげに鳴くさま。
([鬼哭]啾啾・[蟬噪]蛙鳴・嘔啞[嘲哳]・哀鳴[啾啾])
220
森閑のさま。
(虚静[恬憺]・孤影[悄然]・蕭敷[艾栄]・[鴉雀]無声)
221
貧しい家から聡明な人が出ること。
([行尸]走肉・[鴉巣]生鳳・[范冉]生塵・蒼蠅[驥尾])
222
善行を奨励し、悪行を制止する。
(一薫[一蕕]・[濯纓]濯足・天罰[覿面]・[遏悪]揚善)
223
権力に頼み他人の地位を略取する。
(掩耳[偸鈴]・[三豕]渉河・[左眄]右顧・[阿諛]傾奪)
224
落ち着いた様子。
([曠日]弥久・安閑[恬静]・[無慙]無愧・蛙鳴[蟬噪])
225
気落ちする。
(意気[沮喪]・往事[茫茫]・[奢侈]文弱・[心悸]亢進)
226
意識がはっきりしない様子。
(意識[朦朧]・悲壮[淋漓]・[磊磊]落落・[浅斟]低唱)
227
趣向を凝らすことで心を悩ます。
(画脂[鏤氷]・枯魚[銜索]・昼耕[夜誦]・意匠[惨澹])
228
きわめて危険なことのたとえ。
(槐門[棘路]・兎起[鶻落]・竜攘[虎搏]・一縷[千鈞])
229
一度にたやすく巨額の利益を得る。
(連璧[賁臨]・炊金[饌玉]・[敲金]撃石・[一攫]千金)
230
家族と血縁関係にある者。
(一家[眷族]・支葉[碩茂]・[八紘]一宇・[同袍]同沢)
231
家族が集まり楽しく談笑する。
(自家[撞著]・一家[団欒]・侃侃[諤諤]・文質[彬彬])
232
賢者を求めることに熱心なたとえ。
([蓴羹]鱸膾・典謨[訓誥]・[一饋]十起・簞食[壺漿])
233
休息と活動の有り様を説くことば。
([一闔]一闢・黒白[混淆]・日月[逾邁]・[旌旗]巻舒)
234
ごくわずかなもののたとえ。
([薏苡]明珠・[騈拇]枝指・一糸[一毫]・泰山[鴻毛])
235
酒を飲みながら詩を歌って楽しむ。
([一觴]一詠・竜吟[虎嘯]・嘲風[哢月]・花鳥[諷詠])
236
優れた詩文に対する賛辞。
([韋編]三絶・朱墨[爛然]・一字[褒貶]・[一倡]三歎)
237
ある時代に大いに流行すること。
(一世[風靡]・[衍曼]流爛・[草偃]風従・衆賢[茅茹])
238
異民族の称。
(狐裘[蒙戎]・夷蛮[戎狄]・魯魚[亥豕]・胡漢[陵轢])
239
活気が衰え進展がなくなること。
([佇思]停機・[萎靡]沈滞・釈根[灌枝]・風声[鶴唳])
240
珍しく風変わりな話。
(異聞[奇譚]・滑稽[洒脱]・[郢書]燕説・造言[蜚語])
241
異質なもの同士が通じ合う。
(異類[無礙]・迂疎[空闊]・人心[収攬]・栄諧[伉儷])
242
悪事の報いがすぐさま現れること。
([撼天]動地・桃李[成蹊]・因果[覿面]・[恩讐]分明)
243
人を欺くための密かな悪巧み。
([讒諂]面諛・陰謀[詭計]・[帷幄]上奏・蜂目[豺声])
244
事情に昧く役に立たない。
([得隴]望蜀・[荊棘]銅駝・[膾炙]人口・迂疎[空闊])
245
歳月が早く過ぎ去るたとえ。
(烏兎[匆匆]・干戈[倥偬]・年災[月殃]・[渭樹]江雲)
246
地形が屈曲しながら長く続くさま。
([粟散]辺地・[紆余]委蛇・[跋山]渉水・[槃根]錯節)
247
複雑な経緯をたどること。
([咄咄]怪事・朽木[糞牆]・[紆余]曲折・曲突[徙薪])
248
雲や霞が遠くにたなびくさま。
(雲烟[縹渺]・[長汀]曲浦・春風[駘蕩]・[飄忽]震蕩)
249
僧侶が諸方を遍歴することをいう。
([曠世]不羈・[狷介]不羈・[游雲]驚竜・雲遊[萍寄])
250
小さなことで恐れ動揺すること。
([影駭]響震・焦頭[爛額]・驚心[動魄]・[振臂]一呼)
251
雄々しくきびきびとした様子。
(英姿[颯爽]・[金襴]緞子・[雪魄]氷姿・終南[捷径])
252
豪放哲人の性質。
([越俎]代庖・英明[闊達]・[阮籍]青眼・三面[六臂])
253
うねうねと長く続くもののたとえ。
([舳艫]千里・[蛟竜]毒蛇・[封豕]長蛇・[蜿蜒]長蛇)
254
非常に回りくどいこと。
([婉曲]迂遠・[郢書]燕説・[宛転]蛾眉・雲容[烟態])
255
聞き飽きる。
(三月[庭訓]・[攘臂]疾言・[婉曲]迂遠・厭聞[飫聴])
256
言動が穏和で、従順なさま。
(厭聞[飫聴]・[阿諛]追従・烈士[徇名]・[婉娩]聴従)
257
悪が世にはびこること。
([衍曼]流爛・人口[膾炙]・放辟[邪侈]・縦横[無礙])
258
花が満開になって咲き乱れるさま。
([瓊枝]玉葉・落英[繽紛]・雪萼[霜葩]・桜花[爛漫])
259
のさばって勝手気儘に振る舞う。
(横行[跋扈]・才気[煥発]・天真[爛漫]・百花[撩乱])
260
昔のことははっきりしない。
(往事[渺茫]・虚無[縹渺]・[黜陟]幽明・浮雲[翳日])
261
規則を私意にゆがめて悪用する。
(法界[悋気]・[矯枉]過直・[枉法]徇私・[豁達]大度)
262
貧しい家のたとえ。
([草廬]三顧・[甕牖]縄枢・鳩居[鵲巣]・篳路[藍縷])
263
恩には恩で、仇には仇で報いる。
(七縦[七擒]・[截断]衆流・[旗幟]鮮明・[恩讐]分明)
264
けがれた現世を嫌って離れること。
(無余[涅槃]・厭離[穢土]・沐浴[抒溷]・[滄海]桑田)
265
悪事を人に教導すること。
(売刀[買犢]・[鶏尸]牛従・朝憲[紊乱]・[誨淫]誨盗)
266
物事の前兆のたとえ。
([池塘]春草・[槿花]一朝・[鸞翔]鳳集・[磑風]舂雨)
267
他国によって操られている政権。
([北轅]適楚・人権[蹂躪]・[傀儡]政権・[濫竽]充数)
268
大声をあげて笑うこと。
(侃侃[諤諤]・[呵呵]大笑・[一顰]一笑・百口[嘲謗])
269
人の善行を賞讃する。
(薤露[蒿里]・[一觴]一詠・[慷慨]憤激・歌功[頌徳])
270
骨を折るばかりで功のないたとえ。
(画脂[鏤氷]・[発蹤]指示・簞食[瓢飲]・効果[覿面])
271
心が広く物事にこだわらないさま。
(零絹[尺楮]・円滑[灑脱]・[闊達]自在・牽攣[乖隔])
272
度量が非常に大きいさま。
(低唱[浅斟]・[豁達]大度・顔厚[忸怩]・桜花[爛漫])
273
物事の中心となる大切なところ。
(発揚[蹈厲]・[瓦釜]雷鳴・画竜[点睛]・跳梁[跋扈])
274
戦いで忙しいこと。
(鼓舌[揺脣]・戦戦[兢兢]・干戈[倥偬]・[擲果]満車)
275
時世に恵まれず志を遂げられない。
([哀矜]懲創・[轗軻]不遇・[蹇蹇]匪躬・[崑山]片玉)
276
ゆるやかな歌や踊り。
(緩歌[縵舞]・余韻[嫋嫋]・[鳧趨]雀躍・優柔[厭飫])
277
大喜びするたとえ。
(緩歌[縵舞]・歓喜[抃舞]・風声[鶴唳]・摩頂[放踵])
278
非常に見識が狭いこと。
([坎軻]不遇・家鶏[野鶩]・[雕虫]篆刻・管窺[蠡測])
279
洞察力、観察力の鋭いさま。
(満目[荒寥]・蜂目[豺声]・眼光[炯炯]・[紫髥]緑眼)
280
深く恥じ入ること。
(疾言[遽色]・[姸姿]艶質・[拈華]微笑・顔厚[忸怩])
281
月日を無為に過ごす。
(白髪[青袗]・翫歳[愒日]・[槁木]死灰・老驥[伏櫪])
282
才能ある者は早く衰退するたとえ。
([槁木]死灰・甘井[先竭]・牛驥[同皁]・声名[狼藉])
283
悪知恵。悪だくみ。
([六韜]三略・[典謨]訓誥・抱頭[鼠竄]・[奸智]術数)
284
待望していたことが実現すること。
(禍福[倚伏]・[旱天]慈雨・[玄圃]積玉・磑風[舂雨])
285
活動のきわめて目覚ましいこと。
(開天[闢地]・[跼天]蹐地・乾端[坤倪]・[撼天]動地)
286
家が狭くみすぼらしいさま。
([艱難]辛苦・鑿窓[啓牖]・環堵[蕭然]・[綢繆]牖戸)
287
行き詰まって深く悩むこと。
([艱難]辛苦・[蠹居]棊処・桑土[綢繆]・[蟄居]屛息)
288
心が捻くれて狡賢いこと。
(杯盤[狼藉]・[竜蟠]虎踞・[含飴]弄孫・[奸佞]邪智)
289
大人物に感化されて改心すること。
([霑体]塗足・[師曠]清耳・[鄒衍]降霜・頑廉[懦立])
290
過ぎたことは責め立てない。
([允文]允武・既往[不咎]・曠世[不羈]・往事[茫茫])
291
人や物などが一際卓越したさま。
([崎嶇]坎軻・巍然[屹立]・[旌旗]堂堂・河山[帯厲])
292
英才が世に用いられないこと。
(鞠躬[尽瘁]・[廓然]大公・彩鳳[随鴉]・[驥服]塩車)
293
賢者と愚者が同じ待遇をうける。
(三世[一爨]・[越鳧]楚乙・牛驥[同皁]・衆賢[茅茹])
294
時勢の衰えた乱れた世。
(一世[風靡]・槐門[棘路]・[澆季]末世・牝鶏[晨鳴])
295
畏敬の念を抱きながらも喜ぶこと。
([恐懼]感激・歓喜[抃舞]・[恐惶]敬白・[兢兢]業業)
296
和歌や物語などを卑しめていう。
(狂言[綺語]・花鳥[諷詠]・[浅斟]低唱・[矮子]看戯)
297
手紙の末尾に書き添える言葉。
(狂言[綺語]・[恐惶]謹言・[夷険]一節・折檻[諫言])
298
限度を越えた贅沢をすること。
([巍然]屹立・[驕奢]淫逸・宵衣[旰食]・[酒甕]飯囊)
299
眺めているだけでなにもしない。
(鶴立[企佇]・[拱手]傍観・[跛立]箕坐・[矮子]看戯)
300
一致団結して物事を行うこと。
(四六[騈儷]・協心[戮力]・[並駕]斉駆・栄諧[伉儷])
301
公明正大で恥ずべきところがない。
([戮力]協心・顔厚[忸怩]・天宇[地廬]・仰天[不愧])
302
増長した軍隊は敗戦を免れない。
([狐裘]蒙戎・吞刀[刮腸]・[肉袒]負荊・[驕兵]必敗)
303
物事の秩序が酷く乱れた状態。
(朝憲[紊乱]・[狂瀾]怒濤・右顧[左眄]・[澆季]末世)
304
良いものと悪いものが混在する。
(玉石[混淆]・[閻浮]檀金・千緒[万縷]・[槃根]錯節)
305
賢愚の別なく一所に入り交じる。
([豕交]獣畜・附贅[懸疣]・[同衾]共枕・玉石[同匱])
306
心に蟠りがなく落ち着いたさま。
(虚静[恬淡]・虚無[縹緲]・明眸[皓歯]・意気[沮喪])
307
称賛したり非難したりすること。
(毀誉[褒貶]・喧喧[囂囂]・讒諂[面諛]・[遏悪]揚善)
308
夫婦仲や兄弟仲の良いたとえ。
(左提[右挈]・[琴瑟]相和・煮豆[燃萁]・[鵲巣]鳩居)
309
非常に苦労して心を砕き悩ます。
(煮豆[燃萁]・[前倨]後恭・満身[創痍]・苦心[惨憺])
310
容貌が痩せ衰えて生気がないさま。
(形容[枯槁]・[行尸]走肉・[荒瘠]斥鹵・鞠躬[尽瘁])
311
様々な奇異な様子に変化すること。
([黄粱]一炊・異聞[奇譚]・桑田[滄海]・[譎詭]変幻)
312
節操が堅く、高踏的なこと。
(頑廉[懦立]・[挙棊]不定・[狷介]孤高・[孤陋]寡聞)
313
人と相容れず妥協を嫌うさま。
(狷介[固陋]・[金甌]無欠・剛毅[朴訥]・被髪[佯狂])
314
束縛を受けず、他と妥協しない。
(尾大[不掉]・厳塞[要徼]・狷介[不羈]・高牙[大纛])
315
大勢の人が喚き騒ぐさま。
([蟬噪]蛙鳴・侃侃[諤諤]・喧喧[囂囂]・[嘔啞]嘲哳)
316
言うこととやることが一致しない。
(常備[不懈]・[参差]錯落・言行[齟齬]・[蕩佚]簡易)
317
一か八かの大勝負をする。
(乾坤[一擲]・魂飛[魄散]・[緊褌]一番・[猿猴]取月)
318
婀娜っぽい体相や容貌。
([侈衣]美食・[霓裳]羽衣・[姸姿]艶質・[霧鬢]風鬟)
319
大いに喜び迎え入れた。
(亮遺[巾幗]・[大衾]長枕・九仞[一簣]・[阮籍]青眼)
320
自分の妻を謙遜していう。
([荊棘]叢裏・縞衣[綦巾]・[厥角]稽首・衣錦[尚絅])
321
悔やんでも間に合わない。
(一望[無垠]・後悔[噬臍]・[蹉跎]白髪・懸崖[勒馬])
322
きわめて贅沢で煌びやかなさま。
(華亭[鶴唳]・豪華[絢爛]・[磊磊]落落・[琴瑟]相和)
323
結果や効き目が瞬時に現れるさま。
(一縷[千鈞]・画脂[鏤氷]・効果[覿面]・[矯枉]過直)
324
よい匂いがあたり一面に漂う様子。
(香気[芬芬]・[満腔]春意・和気[藹藹]・[飛絮]漂花)
325
教養がなく、存在価値のない者。
([槁木]死灰・槁項[黄馘]・[行尸]走肉・[舐痔]得車)
326
難しく読みにくい文章をいう。
(鉤章[棘句]・筆力[扛鼎]・繁劇[紛擾]・子墨[兎毫])
327
非常に評判のよいさま。
(依怙[贔屭]・非難[囂囂]・好評[嘖嘖]・筆削[褒貶])
328
活気や意欲、また情味のない者。
([槁木]死灰・[浅斟]低唱・翫歳[愒日]・[行尸]走肉)
329
小さいうちに災いは取り除くべき。
([折檻]諫言・茅屋[采椽]・毫毛[斧柯]・倒載[干戈])
330
博学多聞であること。
([緇林]杏壇・桃李[成蹊]・区聞[陬見]・[洽覧]深識)
331
人生栄華のはかないことのたとえ。
([黄粱]一炊・夙夜[夢寐]・[超軼]絶塵・雕虫[篆刻])
332
一人ぼっちで寂しげなさま。
([鰥寡]孤独・風岸[孤峭]・[跫音]空谷・孤影[悄然])
333
優柔不断なさま。
(苟且[偸安]・[恫疑]虚喝・疑雲[猜霧]・狐疑[逡巡])
334
遠国の王侯となる貴相の形容。
(眼光[炯炯]・鴟目[虎吻]・長頸[烏喙]・[燕頷]虎頭)
335
昔のことはかすかで明らかでない。
(烏兎[匆匆]・往事[茫茫]・薤露[蒿里]・[海闊]天空)
336
恬淡虚無の精神状態。
(本地[垂迹]・光風[霽月]・心寛[体舒]・[槁木]死灰)
337
子が父母に日夜よく仕えること。
([対驢]撫琴・宵衣[旰食]・夙興[夜寐]・昏定[晨省])
338
心身のけがれを取ること。
(先従[隗始]・往事[茫茫]・厭離[穢土]・斎戒[沐浴])
339
年少者が学ぶべき仕事や作法。
([灑掃]応対・[温凊]定省・[毫釐]千里・[殷鑑]不遠)
340
一人で何人分もの働きをすること。
(八面[玲瓏]・三面[六臂]・協心[戮力]・苦心[惨憺])
341
年老いて死期が近づくことをいう。
(日月[逾邁]・白髪[青袗]・老驥[伏櫪]・翫歳[愒日])
342
残忍で凶暴な人相をいう。
(爬羅[剔抉]・周章[狼狽]・[燕頷]虎頸・[鴟目]虎吻)
343
兄弟や仲間が互いに傷つけ合う。
(牝牡[驪黄]・煮豆[燃萁]・左提[右挈]・切歯[扼腕])
344
讒言や世評の恐ろしさを説く言葉。
(衆口[鑠金]・讒諂[面諛]・大海[撈針]・[黜陟]幽明)
345
小人物でも集まれば脅威となる。
(夷蛮[戎狄]・膾炙[人口]・[聚蚊]成雷・[雷霆]万鈞)
346
一日中絶えることなく。
(夙夜[夢寐]・抱残[守闕]・[佇思]停機・尭鼓[舜木])
347
美人の容貌をいう。
(風声[鶴唳]・[尨眉]皓髪・[朱脣]皓歯・槁項[黄馘])
348
根本よりも末端を重視するたとえ。
([眥裂]髪指・枕経[藉書]・[頽堕]委靡・焦頭[爛額])
349
学問所や講堂を指す。
(折花[攀柳]・[緇林]杏壇・[霖雨]蒼生・抱関[撃柝])
350
激怒のさま。
([眥裂]髪指・[封豕]長蛇・抱関[撃柝]・焦頭[爛額])
351
人々から信頼を得ること。
(人心[収攬]・人権[蹂躪]・人心[洶洶]・尭風[舜雨])
352
懈怠なく、職務に一所懸命なこと。
(鱗次[櫛比]・[砥礪]切磋・精励[恪勤]・夙夜[夢寐])
353
厳しい戒め。
([折檻]諫言・[苛斂]誅求・[恐惶]謹言・威風[凜凜])
354
高潔で潔白な人物のたとえ。
(英姿[颯爽]・[垂髫]戴白・[雪魄]氷姿・[姸姿]艶質)
355
人の粗探しをすること。
([敲氷]求火・洗垢[索瘢]・騎驢[覓驢]・按図[索驥])
356
おそれつつしむさま。
(戦戦[兢兢]・干戈[倥偬]・[鞠躬]尽瘁・一士[諤諤])
357
負け惜しみの強いこと。
(流金[鑠石]・[漱石]枕流・尭鼓[舜木]・剛毅[木訥])
358
豪壮な建物。
([大廈]高楼・巍然[屹立]・[僧伽]藍摩・[黝堊]丹漆)
359
形体気力が次第に衰える。
([頽堕]委靡・[螻蟻]潰堤・[魚爛]土崩・[一蹶]不振)
360
愚者は高尚な道理を理解できない。
([対驢]撫琴・[狡兎]良狗・[雨霖]鈴曲・渾崙[呑棗])
361
天質に作為を施すべきではない。
(断鶴[続鳧]・[蕭敷]艾栄・[璞玉]渾金・天真[爛漫])
362
金のためなら命をも犠牲にする。
(貪夫[徇財]・[弊帚]千金・乾坤[一擲]・[伊尹]負鼎)
363
新築落成の賞辞。
([広廈]万間・[珠聯]璧合・[迦陵]頻伽・[竹苞]松茂)
364
外出せず一処に謹慎する。禁足令。
([艱難]辛苦・[鵲巣]鳩居・[葷酒]山門・[蟄居]屛息)
365
貧苦の中で勉学に励む。
(意匠[惨澹]・外孫[齏臼]・崎嶇[坎軻]・昼耕[夜誦])
366
ぐずぐずすること。
(頑迷[固陋]・延頸[企踵]・躊躇[逡巡]・[恫疑]虚喝)
367
目にも留まらぬ速さで走ること。
(攀竜[附驥]・桑田[滄海]・蒼蠅[驥尾]・[超軼]絶塵)
368
一度の失敗で過ぎた危惧をする。
([殷鑑]不遠・[超軼]絶塵・懲羹[吹膾]・[蟄居]屛息)
369
文章の細部を工夫し飾ること。
([春蚓]秋蛇・雕文[刻鏤]・[彗氾]画塗・[史籒]大篆)
370
文章や人柄が淡白劃然としている。
([直截]簡明・[狷介]孤高・叡明[闊達]・虚静[恬淡])
371
評判が高く非常に人気のあること。
([濫竽]充数・一世[風靡]・生気[潑溂]・[擲果]満車)
372
度量が大きく何の蟠りもない。
(天空[海闊]・好評[嘖嘖]・頑廉[懦立]・[槁木]死灰)
373
つらい労働の形容。
([槿花]一日・[霑体]塗足・[驥服]塩車・呉牛[喘月])
374
世界の初め。
(天地[開闢]・乾端[坤倪]・[跼天]蹐地・[撼天]動地)
375
思い悩んで眠れない様子。
([輾転]反側・意匠[惨澹]・[大衾]長枕・[寤寐]思服)
376
時局に恵まれず苦労する。
(天歩[艱難]・[跋山]渉水・[墜茵]落溷・日月[逾邁])
377
万物の生滅変化をいう。
(神仏[混淆]・天門[開闔]・生滅[滅已]・死生[契闊])
378
自分の才徳をあらわにしない。
(蟄居[屛息]・為山[止簣]・[韜光]晦迹・老驥[伏櫪])
379
人間の欲望には際限がない。
(一望[無垠]・嘔啞[嘲哳]・[枉尺]直尋・得隴[望蜀])
380
鈍才でも努力すれば秀才に及ぶ。
([師曠]清耳・鶴立[企佇]・[駑馬]十駕・[鴉巣]生鳳)
381
志と行いが矛盾していること。
(南橘[北枳]・[越鳧]楚乙・北轍[南轅]・[悖出]悖入)
382
嘗てないほどの不幸な日。
(浮雲[翳日]・年災[月殃]・烏兎[匆匆]・[禍棗]災梨)
383
多方面で際立った活躍をする。
(協心[戮力]・苦心[惨憺]・八面[玲瓏]・八面[六臂])
384
ありとあらゆる悪口を言い立てる。
(讒諂[面諛]・面折[廷諍]・罵詈[讒謗]・[奸智]術数)
385
下位者の勢力が強く制御できない。
(狷介[不羈]・[攀轅]臥轍・胡漢[陵轢]・尾大[不掉])
386
巧みに立ち回り利益を独占した。
(泣斬[馬謖]・必求[壟断]・[賤斂]貴発・[狡兎]三穴)
387
困難に挫けず意志を貫くこと。
(百折[不撓]・瓶墜[簪折]・[紆余]曲折・[尊俎]折衝)
388
優秀な人物や業績が一斉に現る。
(百花[繚乱]・[絢爛]豪華・炊金[饌玉]・落英[繽紛])
389
自然の美しい偉観。
(風光[明媚]・[嘯風]弄月・仰観[俯察]・巍然[屹立])
390
筆勢が盛んで力強いこと。
(烟霞[痼疾]・彫虫[篆刻]・[風檣]陣馬・疾風[勁草])
391
型にはまらず気随気儘に行動する。
([譎詭]変幻・往事[茫茫]・[不羈]奔放・浮家[泛宅])
392
戦乱の中の遽しさ。
(肩摩[轂撃]・[厲兵]秣馬・倒載[干戈]・兵馬[倥偬])
393
旅路で偶然人と出会うたとえ。
([萍水]相逢・[雲烟]過眼・頭会[箕斂]・[布韈]青鞋)
394
他人の恋愛に嫉妬すること。
(必求[壟断]・[竜驤]虎視・合歓[綢繆]・法界[悋気])
395
人の行動に容喙して阻害する。
(旁時[掣肘]・[不羈]奔放・横行[闊歩]・[喙長]三尺)
396
思うままに不埒な行いをする。
(突怒[偃蹇]・[尾大]不掉・[傅虎]以翼・放辟[邪侈])
397
苦労を厭わず人のために尽くす。
([倚馬]七紙・[一瀉]千里・摩頂[放踵]・[九仞]一簣)
398
完全なる悟りの境地。
(厭離[穢土]・雲雨[巫山]・開天[闢地]・無余[涅槃])
399
深く心に記憶する。
([藜杖]韋帯・銘肌[鏤骨]・[麤枝]大葉・錦心[綉口])
400
美女の形容。
([旗幟]鮮明・[脣歯]輔車・風光[明媚]・[明眸]皓歯)
401
人集りで密集している様子。
(和気[藹藹]・門巷[塡隘]・抱関[撃柝]・桃李[成蹊])
402
目的に向かって臆せず前進する。
(勇往[邁進]・[秉燭]夜遊・[断薺]画粥・[走尸]行肉)
403
威勢が強大で止められないこと。
([轅門]二竜・[皎月]千里・大海[撈針]・[雷霆]万鈞)
404
優れた人物たちが集結するたとえ。
([鸞翔]鳳集・玉兎[銀蟾]・門巷[塡隘]・天門[開闔])
405
心を合わせて協力する。
([騈拇]枝指・[萍水]相逢・[戮力]同心・八面[六臂])
406
全身から汗が滴ること。
([沐浴]抒溷・[霑体]塗足・載籍[浩瀚]・流汗[淋漓])
407
同類は相応じ従うということ。
(竜吟[虎嘯]・[竜驤]虎視・竜蟠[虎踞]・竜攘[虎搏])
408
根も葉もない噂話。
(流言[蜚語]・南蛮[鴃舌]・狂言[綺語]・異聞[奇譚])
409
睦まじい気分が満ちているさま。
(心広[体胖]・和気[藹藹]・[涅槃]寂静・春寒[料峭])
410
言葉巧みに相手に取り入る。
(一士[諤諤]・阿諛[便佞]・窮鼠[嚙猫]・[媚眼]秋波)
411
旧習などに固執し理非も弁えない。
([哭逵]泣練・家鶏[野雉]・[濯纓]濯足・頑迷[固陋])
412
善悪正邪の区別を弁えないこと。
([跖狗]吠尭・一薫[一蕕]・[一闔]一闢・黒白[混淆])
413
国政が振るわず国運が危うい。
(国歩[艱難]・[杞人]天憂・[霧鬢]風鬟・九仞[一簣])
414
好機を狙って形勢を伺うさま。
(瞻望[咨嗟]・[撥雲]見日・[竜驤]虎視・虎視[眈眈])
415
矢継ぎ早にしゃべること。
(渾崙[吞棗]・南蛮[鴃舌]・[脣歯]輔車・鼓舌[揺脣])
416
心の中。
([五蘊]皆空・五臓[六腑]・[満腔]春意・咽喉[右臂])
417
達弁で洗練されているさま。
(南蛮[鴃舌]・一糸[一毫]・頑迷[固陋]・滑稽[洒脱])
418
独りよがりで見識が狭いこと。
([孤陋]寡聞・鑿窓[啓牖]・[鰥寡]孤独・頑廉[懦立])
419
様々なものが溶け合い一つとなる。
(徳性[涵養]・[渾然]一体・[晨夜]兼道・[飛絮]漂花)
420
英気が盛んに現れ出ること。
(和光[垂迹]・英姿[颯爽]・才気[煥発]・[渾然]一体)
421
他人を悪く言っておべっかを使う。
(毀誉[褒貶]・讒諂[面諛]・面折[廷諍]・[口誅]筆伐)
422
節操を知り自分を衒らかさないこと。
([以杞]包瓜・[已己]巳己・自己[欺瞞]・自己[韜晦])
423
自分で実地に行うこと。
(実践[躬行]・自己[欺瞞]・自己[韜晦]・海底[撈月])
424
不道徳な贅沢にふけること。
(失魂[落魄]・墜茵[落溷]・[心悸]亢進・[奢侈]淫佚)
425
贅沢と文事に耽り、気は弱いこと。
(失魂[落魄]・墜茵[落溷]・奢侈[淫佚]・[奢侈]文弱)
426
行いなどが卑劣で道理に悖ること。
([持粱]歯肥・醜悪[奸邪]・奴顔[婢膝]・旁時[掣肘])
427
非を正し、手助けすること。
([脣歯]輔車・当面[蹉過]・翼覆[嫗煦]・拾遺[補闕])
428
磊磊落落奔放不羈のさま。
(自由[闊達]・七縦[七擒]・豪華[絢爛]・人生[羈旅])
429
戦場にあって忙しく軍務を行うこと。
(戎馬[倥偬]・年災[月殃]・倒載[干戈]・[兢兢]業業)
430
有事のための用意を怠らないこと。
(明朗[闊達]・[参差]錯落・言行[齟齬]・常備[不懈])
431
心臓の鼓動が激しくなること。
([飄忽]震蕩・[慷慨]憤激・[心悸]亢進・意気[沮喪])
432
人や家屋が隙間なく集まっていること。
(人口[稠密]・[偕老]同穴・[畳牀]架屋・[広廈]万間)
433
世の人々が恐れおののくこと。
(人心[洶洶]・人権[蹂躪]・一世[木鐸]・一世[風靡])
434
神道と仏教を一緒に祀ること。
([巫蠱]神仏・[三聚]浄戒・五行[相剋]・神仏[混淆])
435
ある物を深く欲するたとえ。
(悲歌[慷慨]・[垂涎]三尺・[濫竽]充数・長頸[烏喙])
436
活力が満ち溢れているようす。
([贅沢]三昧・草満[囹圄]・生気[潑溂]・春風[駘蕩])
437
悼み悲しんで涙を流す。
(翫歳[愒日]・[悽愴]流涕・[齧指]痛心・[薤露]蒿里)
438
心のままに奢侈を尽くす。
([贅沢]三昧・[不羈]奔放・[逍遥]自在・放辟[邪侈])
439
評判が落ちて収拾がつかないこと。
(声名[狼藉]・甘井[先竭]・朽木[糞牆]・[燉煌]五竜)
440
俗世間の雑念妄想を断ち切ること。
([截断]衆流・[恩讐]分明・三薫[三沐]・[三釁]三浴)
441
岩山と渓谷の景観。
(商山[四皓]・雪萼[霜葩]・[瀟湘]八景・千巌[万壑])
442
先立って実践すること。
(深根[固柢]・意匠[惨澹]・[緊褌]一番・率先[躬行])
443
ほとんど実現不可能なことのたとえ。
(河山[帯厲]・大海[撈針]・[雷霆]万鈞・呉牛[喘月])
444
農業に励むこと。
(田園[将蕪]・朝耕[暮耘]・桑田[滄海]・張王[李趙])
445
心の働きが止まりぐずぐずしている。
([恍然]大悟・因循[苟且]・[佇思]停機・[豁然]大悟)
446
好き放題に言い散らすこと。
([婬虐]暴戻・[跌蕩]放言・魂飛[魄散]・声名[狼藉])
447
無邪気で屈託のないさま。
(剛毅[直諒]・百花[繚乱]・天真[爛漫]・[蕭敷]艾栄)
448
悪事の報いは直ちに発現する。
(天罰[覿面]・[僭賞]濫刑・天威[咫尺]・[遏悪]揚善)
449
寛大で大雑把なさま。
([蕩佚]簡易・天宇[地廬]・[擒縦]自在・[渟膏]湛碧)
450
驚いて呆然とすること。
([游雲]驚竜・[刮目]相待・[渇驥]奔泉・[瞠目]結舌)
451
師友のない学問は見識が狭くなる。
(門巷[塡隘]・法界[悋気]・独学[孤陋]・[鰥寡]孤独)
452
空言を謹み実行を速やかにする。
([訥言]敏行・疾言[遽色]・[禹行]舜趨・剽疾[軽悍])
453
怒鳴りつけること。
(侃侃[諤諤]・[呵呵]大笑・[咄嗟]𠮟咤・[躡足]附耳)
454
とても奇妙なこと。不都合なこと。
(波詭[雲譎]・[咄咄]怪事・[紆余]曲折・[佇思]停機)
455
人道に外れた行いのこと。
([蹈節]死義・[蠹居]棊処・[矯枉]過直・[悖徳]没倫)
456
戒法に背いても心に恥じないこと。
(法界[悋気]・破戒[無慙]・斗量[帚掃]・漠漠[濛濛])
457
たくさんの知見を持っていること。
([以蠡]測海・深文[巧詆]・博識[洽聞]・区聞[陬見])
458
ごたごたした複雑な事情や変化。
([樽俎]折衝・[波瀾]曲折・[霹靂]閃電・悖入[悖出])
459
人の長命を祈る語。
([熙熙]壌壌・斗量[帚掃]・万寿[無疆]・一望[無垠])
460
責め立てる声が多く大きいこと。
(依怙[贔屭]・非難[囂囂]・好評[嘖嘖]・筆削[褒貶])
461
髪をふり乱して狂人の真似をする。
([悖入]悖出・被髪[佯狂]・被髪[纓冠]・被髪[左袵])
462
重病で治療が難しい状態。
(烟霞[痼疾]・心悸[亢進]・無病[呻吟]・病入[膏肓])
463
汚い出で立ち。
([敝衣]蓬髪・[臍下]丹田・[半饑]半飢・[布韈]青鞋)
464
痛惜に堪えず激昂すること。
(後悔[噬斉]・[敝衣]蓬髪・[咄嗟]𠮟咤・偏袒[扼腕])
465
美しいもののたとえ。
([騈拇]枝指・[蒹葭]玉樹・連璧[賁臨]・宝鈿[玉釵])
466
志と行動とが相反するたとえ。
(蚊子[咬牛]・[鞭辟]近裏・[俛首]帖耳・[北轅]適楚)
467
精神的にひどく痛めつけられること。
(茅堵[蕭然]・煮豆[燃萁]・意匠[惨憺]・満身[創痍])
468
見渡す限り物寂しいさま。
(満目[蕭条]・万目[睚眥]・[皓月]千里・万寿[無疆])
469
悪事を働いても平然としていること。
([春蚓]秋蛇・無根[無蔕]・[無慙]無愧・無辺[無礙])
470
美しい髪のたとえ。
([霧鬢]風鬟・風鬟[雨鬢]・[杞人]天憂・満目[蕭条])
471
ひどく恐れるさま。
(毛骨[悚然]・[樗櫟]散木・轍乱[旗靡]・蠹居[棊処])
472
悠然と落ち着き払ったさま。
(沐浴[抒溷]・[羊裘]垂釣・余裕[綽綽]・[茫然]自失)
473
話が長く、くどくどしいさま。
([縷縷]綿綿・喋喋[喃喃]・[飛絮]流花・無病[呻吟])
474
大勢が一斉に職を辞すること。
(勧百[諷一]・八面[六臂]・[聯袂]辞職・[霖雨]蒼生)
475
善人と悪人も元は素朴な人だった。
([哭岐]泣練・[草偃]風従・発揚[蹈厲]・北轍[南轅])
476
机上の空論。
(按図[索驥]・吹毛[求疵]・[邑犬]群吠・騎驢[覓驢])
477
遠方の友人を思う情の切実なこと。
(冒雨[剪韭]・[彗氾]画塗・[渭樹]江雲・塵飯[塗羹])
478
自然に幽居し、その風流を楽しむ。
(一丘[一壑]・病入[膏肓]・[超軼]絶塵・浮家[泛宅])
479
貧乏のたとえ。
([梧桐]一葉・[椿萱]並茂・[太羹]玄酒・[一裘]一葛)
480
善は消え易く、悪は除き難い。
(狗尾[続貂]・[悪遏]揚善・烏兎[匆匆]・一薫[一蕕])
481
世の人々の指導者。
(大名[鼎鼎]・[滄海]揚塵・一世[木鐸]・人心[洶洶])
482
一つの行為で二つの利益を得ること。
(一箭[双雕]・[敝帚]千金・[一擲]千金・[探驪]獲珠)
483
豪快な振る舞いのたとえ。
([海闊]天空・[敲金]撃石・[軻親]断機・[一擲]千金)
484
きわめて危険なことをするたとえ。
(一髪[千鈞]・[菟糸]燕麦・千緒[万縷]・剣抜[弩張])
485
わずかな表情の変化。
(瑣砕[細膩]・[譎詭]変幻・[一嚬]一笑・明察[秋毫])
486
一息に名文を書き上げる才能。
([騏驥]過隙・為虎[傅翼]・[倚馬]七紙・[磨揉]遷革)
487
失敗を戒める例は身近にある。
([典謨]訓誥・先従[隗始]・[鞭辟]近裏・[殷鑑]不遠)
488
過度な礼儀は却って無礼となる。
([慇懃]尾籠・[顚沛]流離・伯牙[絶絃]・[卑躬]屈節)
489
天子の文武の徳を褒めたたえる語。
([瓊枝]玉葉・允文[允武]・[文恬]武嬉・高牙[大纛])
490
陰徳を行う者の子孫は必ず興る。
(倚門[倚閭]・[葷酒]山門・高車[駟馬]・[于公]高門)
491
物事に深く執着しないたとえ。
([萍水]相逢・[灑掃]応対・[雲烟]過眼・[薏苡]明珠)
492
非常に遠く離れていること。
([雲烟]万里・[杞人]天憂・[晨星]落落・千巌[万壑])
493
筆勢が躍動して力強いことのたとえ。
([崑山]片玉・疾風[勁草]・[雲烟]飛動・千巌[万壑])
494
結婚を賀する言葉。
([隋珠]和璧・栄諧[伉儷]・蕭敷[艾栄]・束髪[封帛])
495
なみなみならぬ決意を示すこと。
(切歯[搤腕]・慧可[断臂]・剣抜[弩張]・[肉袒]負荊)
496
他人の職分や権限を侵すこと。
([羊很]狼貪・[伏寇]在側・[越俎]代庖・中権[後勁])
497
同じ物でも地域で呼び名が異なる。
(異類[無礙]・[譎詭]変幻・[越鳧]楚乙・南蛮[北狄])
498
享楽に溺れることを戒めることば。
(宴安[鴆毒]・死生[契闊]・生滅[滅已]・窃玉[偸香])
499
物事をそつなく取り仕切るさま。
(協心[戮力]・隔靴[搔癢]・円滑[洒脱]・英姿[颯爽])
500
身のほど知らずが身を滅ぼすこと。
([螻蟻]潰堤・墜茵[落溷]・[僭賞]濫刑・[猿猴]取月)
501
年頃になっても独身で居る男と女。
([飛絮]漂花・怨女[曠夫]・[巫雲]蜀雨・史魚[屍諫])
502
良質の金のたとえ。
([大輅]椎輪・[三豕]金根・[璞玉]渾金・閻浮[檀金])
503
人間の提喩。
([酒甕]飯囊・[円顱]方趾・[躡足]附耳・竹頭[木屑])
504
大望のため小さきを犠牲にする。
(懸崖[勒馬]・得隴[望蜀]・[枉尺]直尋・泣斬[馬謖])
505
無駄なことをするたとえ。
(牀上[施牀]・重熙[累洽]・[牛溲]馬勃・[喙長]三尺)
506
詩文などが世間に広く注目される。
([膾炙]人口・[顚沛]流浪・一望[無垠]・海市[蜃楼])
507
口八丁。
([訥言]敏行・泥首[銜玉]・[喙長]三尺・[于公]高門)
508
過去に例のない大きな出来事。
(本地[垂迹]・開天[闢地]・[澆季]溷濁・星火[燎原])
509
陳腐さを嫌い、斬新さを尊ぶ。
([布韈]青鞋・家鶏[野雉]・蓋瓦[級甎]・厭聞[飫聴])
510
永久不変の堅い誓約。
(河山[帯厲]・海底[撈月]・大海[撈針]・[大廈]高楼)
511
学問などを中断することの戒め。
(誨淫[誨盗]・[道揆]法守・[軻親]断機・為山[止簣])
512
書の筆勢が力強いこと。
(窮鼠[嚙猫]・[渇驥]奔泉・[飲鴆]止渇・委肉[虎蹊])
513
生気が漲り生き生きしたさま。
(高談[闊歩]・魴魚[赬尾]・[活潑]潑地・墨痕[淋漓])
514
今までの先入観を捨てて相手を見る。
([瞠目]結舌・蒼蠅[驥尾]・[竜驤]虎視・[刮目]相待)
515
過去の栄華を顧みて現状に嘆く。
(鶴鳴[九皐]・華亭[鶴唳]・[瞻前]顧後・鼓盆[而歌])
516
幸不幸は交互に巡り来るものだ。
(敬頌[新禧]・[前倨]後恭・[禍棗]災梨・禍福[倚伏])
517
時期外れの無用な事物のたとえ。
([朮羹]艾酒・[藜杖]韋帯・[夏鑪]冬扇・[春蚓]秋蛇)
518
人の死を悼む言葉。
(死生[契闊]・[誠惶]誠恐・[銜哀]致誠・[噬指]棄薪)
519
文章の巧妙さを賞玩する。
(烟波[縹渺]・[虎嘯]風烈・含英[咀華]・[束皙]竹簡)
520
天下の窮民無告の民。
([孤陋]寡聞・篳門[閨竇]・[鰥寡]孤独・[狷介]孤独)
521
大望のために目前の辱めを忍ぶ。
(顔厚[忸怩]・老驥[伏櫪]・怒猊[抉石]・韓信[匍匐])
522
平生の苦しみと楽しみをいう。
(日常[坐臥]・[寒煖]饑飽・[惨憺]経営・[断薺]画粥)
523
人の真似をして己の本分を失する。
(以杙[為楹]・[麪市]塩車・盧弓[盧矢]・[邯鄲]学歩)
524
切れ目なく連なって進むこと。
([銜尾]相随・[前仆]後継・断鶴[続鳧]・[封豕]長蛇)
525
悪影響となるばかりで役立たない。
(千孔[百瘡]・勧百[諷一]・[舐糠]及米・宴安[酖毒])
526
不審がられていることの隠喩。
(疑雲[猜霧]・奴顔[婢膝]・[霧鬢]風鬟・[朝齏]暮塩)
527
ほんの一瞬の出来事。
(翫歳[愒日]・[豁然]大悟・[光芒]一閃・[騏驥]過隙)
528
大勢の人が賑やかに行き交うさま。
(衆口[鑠金]・[熙熙]壌壌・無辺[無礙]・直往[邁進])
529
不遇で世渡りに大変苦労すること。
([崎嶇]坎軻・兎起[鳧挙]・[輾転]反側・[樗櫟]散木)
530
凄まじい気配が漂い迫り来るさま。
(爬羅[剔抉]・豪放[磊落]・[緊褌]一番・鬼哭[啾啾])
531
取り越し苦労。
(天歩[艱難]・[邑犬]群吠・[驢鳴]犬吠・[杞人]天憂)
532
私情を捨てて規律の公平さを保つ。
(必求[壟断]・泣斬[馬謖]・枉法[徇私]・[阮簡]曠達)
533
災難に備えて予防線を張ること。
(八面[六臂]・[金甌]無欠・桑土[綢繆]・[韋編]三絶)
534
次々と言葉が発せられること。
(浮花[浪蕊]・[阿轆]轆地・仲連[蹈海]・[晨星]落落)
535
要職や名望、貴重な物品のたとえ。
(金塊[珠礫]・[九鼎]大呂・[鼎鐺]玉石・[大輅]椎輪)
536
過ぎた是正は却って逆効果である。
([撥乱]反正・[牛溲]馬勃・[截鉄]斬釘・[矯枉]過直)
537
珍事や予期せぬ慶事のたとえ。
([鴉雀]無声・[跫音]空谷・人跡[罕到]・黛蓄[膏渟])
538
道徳が荒廃し、無秩序な世の中。
(澆季[溷濁]・槁項[黄馘]・[哭逵]泣練・[悖徳]没倫)
539
全てに用心深くあるべきである。
(一伍[一什]・[揣摩]臆測・[卑躬]屈節・[兢兢]業業)
540
質素な住居・生活のたとえ。
(怨女[曠夫]・[尭階]三尺・牛糞[馬涎]・[煖衣]飽食)
541
人の善言をよく聞き入れること。
([老萊]斑衣・[驢鳴]犬吠・孫楚[漱石]・[尭鼓]舜木)
542
欠かさず食事を取り体を大事にする。
(徳性[涵養]・[侈衣]美食・[膏粱]子弟・[彊食]自愛)
543
深く感動すること。
(驚心[動魄]・[一擲]千金・雕文[刻鏤]・[嚆矢]濫觴)
544
天下泰平の世。
(尊皇[攘夷]・[殷鑑]不遠・尭年[舜日]・三世[一爨])
545
太平の世の形容。
(尭風[舜雨]・[尭鼓]舜木・[三釁]三浴・三薫[三沐])
546
根も葉もないことをでっち上げる。
(深根[固柢]・[嚮壁]虚造・無病[呻吟]・疑雲[猜霧])
547
月のこと。
(牝牡[驪黄]・光風[霽月]・玉兎[銀蟾]・環堵[蕭然])
548
無辺際に広がっている風景の形容。
(風声[鶴唳]・万寿[無疆]・無辺[無礙]・虚無[縹渺])
549
求めていないものが得られるたとえ。
(夏侯[拾芥]・魚網[鴻離]・[得匣]還珠・[跫音]空谷)
550
内部から国家が潰乱するたとえ。
([脣亡]歯寒・秋風[冽冽]・[魚爛]土崩・甘井[先竭])
551
身近な道理を遠くに求める愚かさ。
(按図[索驥]・曲突[徙薪]・[蜀犬]吠日・騎驢[覓驢])
552
至上の贅沢を尽くすたとえ。
([玉蟾]金兎・[大羹]玄酒・玉石[同匱]・金塊[珠礫])
553
束の間の栄華。
([華亭]鶴唳・[槿花]一朝・寸草[春暉]・[凋零]磨滅)
554
自分の思うままに人を扱うこと。
([深厲]浅掲・[逍遥]自在・[擒縦]自在・[洒掃]応対)
555
外見が変われば当然怪しむだろう。
(狗吠[緇衣]・円顱[方趾]・遅疑[逡巡]・[敝衣]蓬髪)
556
偏狭な学識や経験。
([宝篋]印塔・[甕牖]縄枢・偏袒[搤腕]・区聞[陬見])
557
国主の深い恵みをたとえた語。
(鳳凰[于飛]・君恩[海壑]・[恍然]大悟・[九鼎]大呂)
558
利益ある所に人々が集まるたとえ。
([渾崙]吞棗・群蟻[附羶]・[封豕]長蛇・奴顔[婢膝])
559
寺院における禁忌をいう。
(玉肌[香膩]・[五蘊]皆空・鬱肉[漏脯]・[葷酒]山門)
560
叛臣の家の形容。
([荊棘]叢裏・甕裡[醯鶏]・孤影[孑然]・浮家[泛宅])
561
皇族の子孫をいう。
(妻子[眷族]・[瓊枝]玉葉・[轅門]二竜・[蘭摧]玉折)
562
才徳の備わった人のたとえ。
(外孫[齏臼]・[三槐]九棘・[瓊枝]栴檀・[雪萼]霜葩)
563
世の中の流れに任せて暮らす。
([対牀]風雪・[軽佻]浮薄・傾側[偃仰]・[攀轅]臥轍)
564
相手に対して最敬礼すること。
([厥角]稽首・泥首[銜玉]・馬鹿[慇懃]・[恐惶]敬白)
565
練りに練って詩文を作ること。
(滑稽[洒脱]・彫心[鏤骨]・[断薺]画粥・月下[推敲])
566
情欲に溺れる前に引き返すこと。
([前仆]後継・[前倨]後恭・懸崖[勒馬]・懸崖[撒手])
567
人柄が大らかなたとえ。
([鬼臉]嚇人・[阮簡]曠達・[阮籍]青眼・[紫髥]緑眼)
568
非常に堅固なとりで。
([銅駝]荊棘・厳塞[要徼]・[道揆]法守・鬱塁[神荼])
569
鶴の別称。
(黒白[混淆]・[垂翅]奮翼・玄裳[縞衣]・跂行[喙息])
570
天地の果て。
(開天[闢地]・乾端[坤倪]・万寿[無疆]・[梓匠]輪輿)
571
戦いが勃発しそうな緊迫した情勢。
(竜攘[虎搏]・干戈[倥偬]・気息[奄奄]・剣抜[弩張])
572
美しい文章のたとえ。
([玄圃]積玉・曲突[徙薪]・[束帛]加璧・[姸姿]艶質)
573
役人の宦官をいう。
(黄衣[廩食]・[尸禄]素餐・[稗官]野史・狗尾[続貂])
574
世の不平不正などに怒り嘆くこと。
([慷慨]憤激・[縷縷]綿綿・拳拳[服膺]・[心悸]昂進)
575
不可思議なことで衆を惑わすこと。
([篝火]狐鳴・[驢鳴]犬吠・言行[齟齬]・[邑犬]群吠)
576
自らの才能のために災いを招く。
([禍棗]災梨・[敲氷]求火・被髪[纓冠]・[膏火]自煎)
577
男女が親しく愛し合うさま。
(合歓[綢繆]・[珠聯]璧合・家鶏[野雉]・[巫馬]戴星)
578
意志が強く、正直で誠実なこと。
(天真[爛漫]・剛毅[直諒]・[誠惶]誠恐・[訥言]敏行)
579
詩文や韻律の美しい声調のたとえ。
([笙磬]同音・[敲金]撃石・[璞玉]渾金・嘲風[哢月])
580
月の輝きが果てまで照り渡るさま。
(玉兎[銀蟾]・光陰[如箭]・[皓月]千里・[咫尺]万里)
581
貧しい人々を庇護すること。
([韜光]晦迹・為虎[傅翼]・[鄭衛]桑間・[広廈]万間)
582
高貴な人の乗り物をいう。
(高車[駟馬]・[枉駕]来臨・[輿馬]風馳・宮車[晏駕])
583
将来を考えず一時の安楽に逃げる。
(因循[苟且]・安閑[恬静]・苟且[偸安]・失魂[落魄])
584
長く手懐けることができないこと。
([曠世]不羈・蓴羹[鱸膾]・[銜哀]致誠・[恫疑]虚喝)
585
土地が荒れやせていること。
([銷鑠]縮栗・荒瘠[斥鹵]・形容[枯槁]・南郭[濫竽])
586
ふとした瞬間に閃きや悟りを得る。
([光芒]一閃・[廓然]大公・君恩[海壑]・[恍然]大悟)
587
自由に議論して大股に歩くこと。
(高談[闊歩]・百折[不撓]・[七嘴]八舌・[汲汲]忙忙)
588
真心を尽くして目上の人に仕えること。
([洒掃]応対・阮簡[曠達]・[椿萱]並茂・[孝悌]忠信)
589
用心深いことのたとえ。
(竹頭[木屑]・[狡兎]三窟・[杞人]天憂・懸崖[勒馬])
590
傑物も活躍の機を失えば無用となる。
([対驢]撫琴・泣斬[馬謖]・[膏火]自煎・[狡兎]良狗)
591
老人と子供のこと。
(黄髪[垂髫]・頭童[歯豁]・[尨眉]皓髪・白髪[青袗])
592
天下を治める大切な政治道徳のこと。
([雍也]論語・典謨[訓誥]・深文[巧詆]・洪範[九疇])
593
手法を誤ると目的は達せられない。
([敲氷]求火・洗垢[索瘢]・騎驢[覓驢]・[在邇]求遠)
594
勿体ぶって文語を用い学を衒う。
(含英[咀華]・[咬文]嚼字・[馮異]大樹・[烏焉]魯魚)
595
瞬く間に事態が急変すること。
([霹靂]閃電・崎嶇[坎軻]・[騏驥]過隙・[光芒]一閃)
596
些細な違いが大きな誤りを齎す。
([毫釐]千里・[皎月]千里・[騏驥]過隙・[舳艫]千里)
597
富貴の家に生まれた者。
([黄茅]白葦・[虎嘯]風生・[膏粱]子弟・[酒甕]飯囊)
598
奇怪で恐ろしいもののたとえ。
([豺狼]当路・[蛟竜]毒蛇・耆婆[扁鵲]・異類[無礙])
599
栄耀を極めた者はより慎むべきだ。
([垂涎]三尺・[濫竽]充数・後悔[噬臍]・[亢竜]有悔)
600
現世のあらゆる事物に実体はない。
([曠前]絶後・[五蘊]皆空・[哀矜]懲創・桃花[癸水])
601
互いに反目し争うこと。
(披荊[斬棘]・胡漢[陵轢]・[瞋目]張胆・夷蛮[戎狄])
602
全体は立派だが一部に問題がある。
([隋珠]和璧・[冢中]枯骨・狐裘[羔袖]・[軽裘]肥馬)
603
取り越し苦労をするたとえ。
(馬鹿[慇懃]・[以蠡]測海・呉牛[喘月]・[驢鳴]牛吠)
604
貴人が執る国政の乱れていること。
([膏粱]子弟・綢繆[牖戸]・入朝[不趨]・[狐裘]蒙戎)
605
親が生きているうちに孝行をせよ。
(枯魚[銜索]・[黝堊]丹漆・[朝齏]暮塩・尭鼓[舜木])
606
またとない好機。
(家鶏[野鶩]・[跫音]空谷・[譎詭]変幻・[啐啄]同時)
607
天子の崩御のたとえ。
(因果[覿面]・落落[晨星]・[枉駕]来臨・宮車[晏駕])
608
すぐれた詩文のたとえ。
([薏苡]明珠・鳳凰[銜書]・[瓊枝]栴檀・[和羹]塩梅)
609
文章の字面にばかりこだわること。
(刻鵠[類鶩]・咬文[嚼字]・一字[褒貶]・一筆[勾銷])
610
豪傑が時機を得て奮起するたとえ。
(被髪[佯狂]・[虎嘯]風生・[篝火]狐鳴・[曠世]不羈)
611
絶えず忘れないこと。
([寤寐]思服・[含飴]弄孫・[雕文]刻鏤・得魚[忘筌])
612
入り乱れて明らかでないさま。
(被髪[左袵]・轍乱[旗靡]・[渾渾]沌沌・[三豕]渉河)
613
頓珍漢な受け答え。
([蒟蒻]問答・[問鼎]軽重・応報[覿面]・[驢鳴]犬吠)
614
女性が自分より劣る人に嫁ぐこと。
([驥服]塩車・怨女[曠夫]・彩鳳[随鴉]・為虎[傅翼])
615
水をたたえない農耕地。
(七種[菜羹]・桑田[滄海]・[豚蹄]穣田・菜圃[麦隴])
616
進んで見識を広めようとすること。
(鑿窓[啓牖]・[孤陋]寡聞・[婉娩]聴従・[恍然]大悟)
617
ただ漫然と時間を潰す。
([佩韋]佩弦・為山[止簣]・造次[顚沛]・[蹉跎]歳月)
618
政界の最高幹部。
([三槐]九棘・[棣華]増映・干戚[羽旄]・[瓊枝]栴檀)
619
思索を巡らせて計画すること。
(爬羅[剔抉]・[斟酌]折中・[蹈常]襲故・[惨憺]経営)
620
毅然として決断するようす。
([攀轅]扣馬・[矯枉]過直・斬釘[截鉄]・[翦草]除根)
621
贅沢のたとえ。
(飛揚[跋扈]・[尸位]素餐・[侈衣]美食・流金[鑠石])
622
軍馬が牽く戦車が駆け巡る。
(星火[燎原]・[四衢]八街・[風檣]陣馬・[駟介]旁旁)
623
大通りの伸びる大市街。
([三槐]九棘・[柳陌]花街・[駟介]旁旁・[四衢]八街)
624
被害が拡大すること。
(懲羹[吹膾]・桃弧[棘矢]・[舐糠]及米・人跡[罕到])
625
礼をもって待遇しないたとえ。
(附贅[懸疣]・玉石[同匱]・[豕交]獣畜・[嗇夫]利口)
626
機嫌を取って利を得ることの揶揄。
([螳臂]当車・[擲果]満車・[驥服]塩車・[舐痔]得車)
627
安易なことでも力を尽くすべきだ。
([蕩佚]簡易・獅子[搏兎]・八面[六臂]・剽疾[軽悍])
628
名高い上質の茶をたたえる言葉。
(詩人[蛻骨]・歌功[頌徳]・[鬢糸]茶烟・[禍棗]災梨)
629
努力して苦しむこと。
([師曠]清耳・[齧指]痛心・[噬指]棄薪・死生[契闊])
630
落ち着かない態度をいう。
([截髪]易酒・兎起[鶻落]・疾言[遽色]・烏兎[匆匆])
631
驚いて平静を失うこと。
(失魂[落魄]・驚心[動魄]・[撼天]動地・酔眼[朦朧])
632
艱難に遭って初めて真価が分かる。
(疾風[勁草]・[雲烟]飛動・天歩[艱難]・[狂瀾]怒濤)
633
時代が激しく変化するたとえ。
([澆季]末世・[槿花]一朝・疾風[勁草]・疾風[怒濤])
634
さっぱりしていて執着しないさま。
(暴虎[馮河]・[砥柱]中流・[洒洒]落落・[秉燭]夜遊)
635
仲間と別れて瞬く間に歳月が経った。
(風雨[対牀]・秋風[索寞]・[屋梁]落月・[聚散]十春)
636
規律も統制もない群衆。
([豕交]獣畜・[獣聚]鳥散・南轅[北轍]・南橘[北枳])
637
自ら干渉せずただ眺めていること。
(鶴立[企佇]・[眄視]指使・仰観[俯察]・袖手[旁観])
638
歳月を無為に過ごす人を罵る言葉。
([濯纓]濯足・[魯魚]陶陰・[聚散]十春・[酒甕]飯囊)
639
美しいもののたとえ。
([蒹葭]玉樹・[珠襦]玉匣・[鼎鐺]玉石・[閻浮]檀金)
640
学問や研究に専念すること。
(傾側[偃仰]・[菟糸]燕麦・墨痕[淋漓]・朱墨[爛然])
641
並外れた贅沢のたとえ。
([酒甕]飯囊・[舐糠]及米・[朮羹]艾酒・[漿酒]霍肉)
642
無駄なことを繰り返すたとえ。
([畳牀]架屋・蓋瓦[級甎]・一箭[双雕]・[敝帚]千金)
643
得意なようすをいう。
(朱墨[爛然]・[攘臂]疾言・疾言[遽色]・狂言[綺語])
644
現世から超脱して仏果を得る。
(採菓[汲水]・生滅[滅已]・天門[開闔]・万寿[無疆])
645
世俗を離れて気儘に楽しむこと。
([擒縦]自在・[逍遥]自在・酔歩[蹣跚]・[黜陟]幽明)
646
科人が罰されず自由に生活している。
([肉袒]負荊・[逍遥]法外・[尭階]三尺・[紫髥]緑眼)
647
無用の疑いを抱いて騒ぎ立てること。
([霹靂]一声・風声[鶴唳]・騎驢[覓驢]・[蜀犬]吠日)
648
賢者の言行を理解もせずに罵ること。
([蜀犬]吠日・[越鳧]楚乙・[越俎]代庖・[諂佞]阿諛)
649
身分は低いが口達者なこと。
(枕経[藉書]・[宝篋]印塔・[七嘴]八舌・[嗇夫]利口)
650
ご馳走を食べること。
([黄粱]一炊・[膏粱]子弟・[持粱]歯肥・[晏嬰]脱粟)
651
心が穏やかなら体も落ち着いて見える。
(和気[藹藹]・心広[体胖]・[渾然]一体・[昭穆]倫序)
652
物事の基礎を堅固にするたとえ。
(茅堵[蕭然]・[金甌]無欠・[緊褌]一番・深根[固柢])
653
友人が次第にいなくなっていくこと。
(生滅[滅已]・[晨星]落落・[杞人]天憂・廉頗[負荊])
654
実際には何の役にも立たないもの。
(塵飯[塗羹]・[彗氾]画塗・[琴棊]書画・家鶏[野雉])
655
自らを奮い立たせること。
([影駭]響震・深根[固蔕]・心悸[亢進]・[振臂]一呼)
656
助け合って成り立つ間柄のたとえ。
([刮目]相待・[脣亡]歯寒・[晨星]落落・合歓[綢繆])
657
大いに勇気を打ち振るうさま。
([瞋目]張胆・披荊[斬棘]・秋風[凜冽]・[截断]衆流)
658
無類の価値があるもののたとえ。
([瓊楼]玉宇・[隋珠]和璧・連璧[賁臨]・呉市[吹簫])
659
貴婦人の寝室。
(翠帳[紅閨]・三世[一爨]・[隋珠]和璧・鳳凰[于飛])
660
幼児と老人。
(頭童[歯豁]・[厥角]稽首・白髪[青袗]・[垂髫]戴白)
661
遥か水平線の境目が一体に見えるさま。
(海市[蜃楼]・[海闊]天空・水天[髣髴]・神仏[混淆])
662
きわめて容易なことのたとえ。
([鞭辟]近裏・[史籒]大篆・塵飯[塗羹]・[彗氾]画塗)
663
殊更に人の欠点や過失を暴くこと。
(拾遺[補闕]・吹毛[求疵]・[在邇]求遠・按図[索驥])
664
余計な行為が却って自らを貶める。
(吹毛[求疵]・[禽困]覆車・曾母[投杼]・危言[聳聴])
665
手紙などの結句に用いて敬意を表す。
([垂髫]戴白・[恐懼]感激・[銜哀]致誠・[誠惶]誠恐)
666
母と子の気持ちが通じ合うこと。
(雲雨[巫山]・[噬指]棄薪・死生[契闊]・妻子[眷族])
667
梅の異名。
(詩人[蛻骨]・[金盞]銀台・魏紫[姚黄]・雪萼[霜葩])
668
遊里で芸者や遊女と遊ぶこと。
([柳巷]花街・[飛絮]流花・窃玉[偸香]・折花[攀柳])
669
掌を返すように態度を変えて阿る。
([阿轆]轆地・懸崖[勒馬]・[前倨]後恭・禍福[倚伏])
670
数多くの障害や困難があること。
(千朶[万朶]・千緒[万縷]・千巌[万壑]・千荊[万棘])
671
物事は言い出した者から実行せよ。
(先従[隗始]・蹇蹇[匪躬]・洪範[九疇]・[訥言]敏行)
672
適正を欠いた賞罰。
(天罰[覿面]・[僭賞]濫刑・爬羅[剔抉]・[猿猴]取月)
673
多くの花が咲き乱れている形容。
(千朶[万朶]・千緒[万縷]・千巌[万壑]・千荊[万棘])
674
民衆が貧困のきわみにあること。
([毫釐]千里・上漏[旁風]・[鑿歯]尺牘・千里[無烟])
675
物価の安定を図る方法をいう。
([持粱]歯肥・菜圃[麦隴]・必求[壟断]・[賤斂]貴発)
676
民衆は君主の仁徳に靡く。
([草偃]風従・[卑躬]屈節・[羊裘]垂釣・君恩[海壑])
677
役立たない者を貶していう言葉。
([走尸]行肉・[漿酒]霍肉・鬱肉[漏脯]・肉山[脯林])
678
貧しい生活のたとえ。
(千荊[万棘]・[漿酒]霍肉・[簇酒]斂衣・鑿窓[啓牖])
679
赤子や幼児のようす。
([晨夜]兼道・[走尸]行肉・塵飯[塗羹]・蚤寝[晏起])
680
嘘も重なると真実になるたとえ。
(曽母[投杼]・家鶏[野鶩]・[草偃]風従・[鄒衍]降霜)
681
珍しい来客を喜ぶ気持ちを表す言葉。
([偃鼠]飲河・[屍山]血河・人跡[罕到]・足音[跫然])
682
最高の礼物。
([玄圃]積玉・[束帛]加璧・[珠聯]璧合・三徴[七辟])
683
妻が堅く貞操を守ること。
(栄諧[伉儷]・西狩[獲麟]・束髪[封帛]・縞衣[綦巾])
684
小細工をせず鷹揚に筆を揮うこと。
([麤枝]大葉・伯牙[絶絃]・[旌旗]堂堂・[太羹]玄酒)
685
兄弟の仲睦まじいことのたとえ。
(朱脣[皓歯]・束髪[封帛]・[大衾]長枕・[輾転]反側)
686
残虐な為政者。
([顚委]勢峻・王楊[盧駱]・[楚囚]南冠・大桀[小桀])
687
形式的で面白味のない文章。
([麤枝]大葉・[太羹]玄酒・大海[撈針]・[垂涎]三尺)
688
水面が淀んでいて静かなさま。
(黛蓄[膏渟]・空谷[跫然]・水天[髣髴]・[長汀]曲浦)
689
野蛮な為政者。
(狐裘[蒙戎]・尊皇[攘夷]・[鬼臉]嚇人・大貉[小貉])
690
治世には出仕し、乱世には隠棲する。
([六鷁]退飛・[濯纓]濯足・大桀[小桀]・[束帛]加璧)
691
条件が整っていると事を成し易い。
(多銭[善賈]・先従[隗始]・[蕭敷]艾栄・蚤寝[晏起])
692
安楽な暮らし。
([恍恍]惚惚・[尭階]三尺・阿諛[苟合]・[煖衣]飽食)
693
貧苦に耐えて勉学する。
(崎嶇[坎軻]・月下[推敲]・[断薺]画粥・[蓴羹]鱸膾)
694
弁論の遠大高尚なことのたとえ。
(雲遊[萍寄]・百折[不撓]・談天[雕竜]・蛙鳴[蟬噪])
695
切れ切れで纏まりのない公報。
([断薺]画粥・[断爛]朝報・[稗官]野史・瑣砕[細膩])
696
危険を冒して大きな利益を得る。
([得隴]望蜀・[鏃礪]括羽・[一擲]千金・[探驪]獲珠)
697
戦略、陣容ともに整っていること。
(中権[後勁]・[伏寇]在側・[越俎]代庖・大貉[小貉])
698
高潔な節操をいう。
(危言[覈論]・浮花[浪蕊]・中権[後勁]・仲連[蹈海])
699
正しい基準に則って人材を登用する。
([井渫]不食・仲連[蹈海]・衆口[鑠金]・[黜陟]幽明)
700
ありふれた平凡な人のたとえ。
([楚材]晋用・張王[李趙]・[槐門]棘路・蒼蠅[驥尾])
701
忍耐強いが安楽を共にできない人相。
(長頸[烏喙]・[燕頷]虎頸・醜悪[奸邪]・[恫疑]虚喝)
702
非常に貧しいこと。
([朝齏]暮塩・朝耕[暮耘]・冒雨[剪韮]・[狐裘]蒙戎)
703
豊年凶年に応じて売買する経済政策。
(売官[鬻爵]・多銭[善賈]・国歩[艱難]・[糶糴]斂散)
704
無用の人物のたとえ。
([大輅]椎輪・老驥[伏櫪]・毛骨[悚然]・[樗櫟]散木)
705
俗事を避け物事の興趣を綽々と味わう態度。
([樗櫟]散木・人生[羈旅]・[低徊]趣味・潑墨[淋漓])
706
水面が澄み切って青々としたさま。
([屍山]血河・空谷[跫然]・水天[髣髴]・[渟膏]湛碧)
707
謝罪降伏するときの儀礼。
([喙長]三尺・[誠惶]誠恐・[恐惶]敬白・泥首[銜玉])
708
奢侈の甚だしい形容。
([珠襦]玉匣・[賤斂]貴発・[鼎鐺]玉石・瑶林[瓊樹])
709
軍が敗れ潰えているさま。
(轍乱[旗靡]・[渾渾]沌沌・[車胤]聚蛍・兵馬[倥偬])
710
この世。
(開天[闢地]・仰天[不愧]・天宇[地廬]・[梓匠]輪輿)
711
天皇の側近くに伺候する。
(轍乱[旗靡]・天顔[咫尺]・[鸞翔]鳳集・天宇[地廬])
712
子が両親に尽くすべき心掛け。
([夏鑪]冬扇・冬温[夏凊]・[六菖]十菊・[聚散]十春)
713
素晴らしい才華のたとえ。
([断爛]朝報・麟角[鳳嘴]・禹行[舜趨]・[騰蛟]起鳳)
714
災いを取り除くこと。
(亮遺[巾幗]・桃弧[棘矢]・百孔[千瘡]・[封豕]長蛇)
715
従来の習慣やきまりを守ること。
(亮遺[巾幗]・[蹈常]襲故・中権[後勁]・仲連[蹈海])
716
兄弟が互いに反目し、相争うこと。
([顚委]勢峻・桃傷[李仆]・[騰蛟]起鳳・荊棘[銅駝])
717
節操を守り、義に殉じること。
([蹈節]死義・[彦倫]鶴怨・自己[韜晦]・泥首[銜玉])
718
苦労を分かち合う親密な友人。
(摩頂[放踵]・枕冷[衾寒]・[同袍]同沢・[八紘]一宇)
719
すばやいことのたとえ。
(兎起[鳧挙]・筆力[扛鼎]・肥馬[軽裘]・[巫馬]戴星)
720
悪しき物事の散らばっているさま。
([蠹居]棊処・[騰蛟]起鳳・[螳臂]当車・[四衢]八街)
721
恩知らずのたとえ。
(得魚[忘筌]・[貪小]失大・[含飴]弄孫・桃傷[李仆])
722
他と係わらず自己の所信で事に処する。
(独立[不羈]・独学[孤陋]・[鰥寡]孤独・[以杞]包瓜)
723
有名無実のたとえ。
(明察[秋毫]・虚融[澹泊]・[敲氷]求火・[菟糸]燕麦)
724
人の傲り、怒りのさまのたとえ。
([敲金]撃石・[咄咄]怪事・拳拳[服膺]・突怒[偃蹇])
725
平凡で取り柄がないという謙遜。
([膏火]自煎・斗量[帚掃]・[円顱]方趾・無辺[無礙])
726
降伏し臣僕となることを請願する。
([肉袒]牽羊・轍乱[旗靡]・抱関[撃柝]・毛骨[悚然])
727
真心からの謝罪をするたとえ。
(悽愴[流涕]・慧可[断臂]・[驕兵]必敗・肉袒[負荊])
728
昼夜を徹して事を急ぐこと。
([晨去]暮来・倍日[幷行]・肉袒[牽羊]・[訥言]敏行)
729
非道な醜行はそれ相応の報いがある。
(醜悪[奸邪]・[婬虐]暴戻・悖入[悖出]・[于公]高門)
730
文章が自在で非常に巧妙なこと。
(波詭[雲譎]・四六[駢儷]・深文[巧詆]・[彗氾]画塗)
731
母親の老衰に気付いて嘆くこと。
(黄衣[廩食]・[伯兪]泣杖・[尨眉]皓髪・[鬼哭]啾啾)
732
不安が解消され先行きに希望が持てること。
(歓喜[抃舞]・倍日[幷行]・浮雲[翳日]・[撥雲]見日)
733
険しい陸路の旅を行く。
([低徊]趣味・[撥雲]見日・[跋山]渉水・天歩[艱難])
734
戦乱を平らげ、治世に返す。
(以鼠[為璞]・[矯枉]過正・[槃根]錯節・[撥乱]反正)
735
無礼のかたちをいう。
(局天[蹐地]・[跛立]箕坐・[祗管]打坐・結跏[趺坐])
736
英明な人物に仕えて功名を立てる。
(為虎[傅翼]・[攀竜]附驥・烈士[徇名]・[阿諛]追従)
737
権力者に追従して手柄を立てる。
([攀轅]臥轍・[攀竜]附鳳・折花[攀柳]・攀轅[扣馬])
738
美人の艶めかしい色目や流し目。
([姸姿]艶質・蛾眉[皓歯]・[眄視]指使・[媚眼]秋波)
739
操を曲げて人に媚び諂うさま。
([兢兢]業業・[媚眼]秋波・[慇懃]尾籠・[卑躬]屈節)
740
後から後から続いて絶えないさま。
(狗尾[続貂]・比肩[随踵]・[脣歯]輔車・摩頂[放踵])
741
当て所もなく辛苦する女性のたとえ。
([飛絮]漂花・窃玉[偸香]・[顚沛]流浪・桃花[癸水])
742
高貴で富裕なこと。
(簇酒[斂衣]・肥馬[軽裘]・狐裘[羔袖]・篳路[藍縷])
743
蛮習をいう。
(円頂[緇衣]・被髪[左袵]・夷蛮[戎狄]・被髪[纓冠])
744
短所や欠点が数多くあること。
(百孔[千瘡]・百様[玲瓏]・百骸[九竅]・一髪[千鈞])
745
清雅な文具。
(零絹[尺楮]・孫楚[漱石]・[氷甌]雪椀・[潑墨]淋漓)
746
趣味や道楽にのめり込むたとえ。
([趨炎]附熱・夜雨[対牀]・[垂涎]三尺・病入[膏肓])
747
謙虚で慎ましい人のたとえ。
(痩身[矮軀]・氷甌[雪椀]・粗衣[糲食]・[馮異]大樹)
748
兄弟相会する。
([牽攣]乖隔・風雨[対牀]・風雨[淒淒]・左提[右挈])
749
苦労して勤しむこと。
([対牀]風雪・[三釁]三浴・霧鬢[風鬟]・風鬟[雨鬢])
750
性情鋭くして人と和合せず。
(風岸[孤峭]・燕頷[虎頸]・偸合[苟容]・蜂目[豺声])
751
見当違いの無理な望み。
([旱天]慈雨・[在邇]求遠・[敲氷]求火・騎驢[覓驢])
752
悪人の政治で世が暗くなるたとえ。
(奉頭[鼠竄]・往事[渺茫]・浮雲[翳日]・[撥雲]見日)
753
常に用心深くあるべきだという戒め。
(中権[後勁]・破戒[無慙]・[寤寐]思服・[伏寇]在側)
754
無用の長物のたとえ。
(群蟻[附羶]・[豕交]獣畜・附贅[懸疣]・[蜿蜒]長蛇)
755
非常にけしからぬこと。
([不埒]千万・附贅[懸疣]・浮雲[翳日]・剽疾[軽悍])
756
自分の実力を弁えずに行動する。
(蚊子[咬牛]・[老蚌]生珠・[鶏尸]牛従・[探驪]獲珠)
757
天下の太平であることを表す語。
(栄諧[伉儷]・天宇[地廬]・允文[允武]・[文恬]武嬉)
758
兵乱の形容。
([兵戈]槍攘・荒瘠[斥鹵]・倒載[干戈]・[牛溲]馬勃)
759
男女が離れて二度と会い得ない。
(失魂[落魄]・瓶墜[簪折]・[飛絮]漂花・怨女[曠夫])
760
深く分析し、核心に達している。
(敲金[戛玉]・班女[辞輦]・[鞭辟]近裏・[邯鄲]学歩)
761
知識や学問が深く精密なことの形容。
([鞭辟]近裏・[鯉魚]尺素・亦歩[亦趨]・山木[自寇])
762
役に立たないもののたとえ。
([大輅]椎輪・[騈拇]枝指・一糸[一毫]・[掉棒]打星)
763
愛情深い夫婦のたとえ。
(翠帳[紅閨]・[宝鈿]玉釵・君恩[海壑]・鳳凰[于飛])
764
下級の役人。
(抱関[撃柝]・宵衣[旰食]・肉袒[負荊]・[肉袒]牽羊)
765
弱者や薄幸の者に同情心を持つこと。
([同袍]同沢・抱関[撃柝]・判官[贔屭]・[于公]高門)
766
田舎家の物寂しいさま。
(足音[跫然]・[飄忽]震蕩・一旦[豁然]・茅堵[蕭然])
767
年老いた形容。
(蓬戸[甕牖]・[尨眉]皓髪・黄髪[垂髫]・[朱脣]皓歯)
768
凶悪で冷酷な人のこと。
(眼光[炯炯]・陰謀[詭計]・風岸[孤峭]・蜂目[豺声])
769
男女間の情事、交接のたとえ。
(鳳友[鸞交]・桑土[綢繆]・瓶墜[簪折]・[大衾]長枕)
770
高貴な人の前へ進み出る時の姿勢。
(澆季[溷濁]・[匍匐]膝行・[跛立]箕坐・宮車[晏駕])
771
美人のこと。
([曼理]皓歯・[龐眉]皓髮・炊金[饌玉]・[璞玉]渾金)
772
拠り所が一つもない。
([春蚓]秋蛇・無根[無蔕]・[無慙]無愧・無辺[無礙])
773
事実なくして妄りに苦痛を訴える。
(無病[呻吟]・非難[囂囂]・偏袒[扼腕]・流言[蜚語])
774
些細なことでも明確に見抜く。
(仰観[俯察]・明察[秋毫]・博識[洽聞]・甕裡[醯鶏])
775
きれいに整頓された書斎。
([氷甌]雪椀・[潑墨]淋漓・八面[玲瓏]・明窓[浄几])
776
自身を清め、汚れを取り払う。
(彫心[鏤骨]・明窓[浄几]・[霑体]塗足・沐浴[抒溷])
777
兄弟や友人の間柄が親密なこと。
([蓴羹]鱸膾・煮豆[燃萁]・夜雨[対牀]・桃傷[李仆])
778
巧妙なる書の形容。
([瞠目]結舌・千朶[万朶]・一挙[双擒]・[游雲]驚竜)
779
隠者の形容。
([卑躬]屈節・韜光[晦迹]・風岸[孤峭]・[羊裘]垂釣)
780
友誼のきわめて厚いこと。
([金齏]玉膾・附贅[懸疣]・雷陳[膠漆]・[攀轅]臥轍)
781
物が乱雑に散らばっているさま。
(落花[狼藉]・糶糴[斂散]・百花[繚乱]・[頽堕]委靡)
782
兵法などの極意。
(典謨[訓誥]・[五蘊]皆空・[奸智]術数・[六韜]三略)
783
威勢や勢力の盛んなたとえ。
(曲突[徙薪]・[竜驤]麟振・満目[蕭条]・明察[秋毫])
784
貴人の御座船。
(竜頭[鷁首]・[嘯風]弄月・宮車[晏駕]・[舳艫]千里)
785
きわめて稀なもののたとえ。
([大輅]椎輪・竜頭[鷁首]・麟角[鳳嘴]・大海[撈針])
786
建物が新しくなり、壮大で立派になること。
(蕭敷[艾栄]・[黝堊]丹漆・八面[玲瓏]・[輪奐]一新)
787
秀でた人材や美しい詩文のたとえ。
([輪奐]一新・[琳琅]珠玉・[笙磬]同音・麟角[鳳嘴])
788
素晴らしいものが満ち溢れる。
([椿萱]並茂・満目[蕭条]・[拈華]微笑・[琳琅]満目)
789
義士は名誉のために命を擲つ。
(烈士[徇名]・蒼蠅[驥尾]・貪夫[徇財]・[晏嬰]狐裘)
790
二人の御客がいらっしゃる。
([枉駕]来臨・篳門[閨竇]・[轅門]二竜・連璧[賁臨])
791
君主を補佐する有能な宰相。
([和羹]塩梅・[瓊枝]栴檀・韓信[匍匐]・[六韜]三略)
792
時機に遅れて役に立たないたとえ。
([六菖]十菊・冬温[夏凊]・[磑風]舂雨・造次[顚沛])
793
人に疑われるような行動は慎むべきだ。
([蜀犬]吠日・兎死[狗烹]・[薏苡]明珠・[李下]瓜田)
794
名門に優れた子弟が出るたとえ。
([崑山]片玉・[藍田]生玉・[珠襦]玉匣・[玄圃]積玉)
795
画家の妙技をいう。
(筆削[褒貶]・落花[狼藉]・[六菖]十菊・落筆[点蠅])
796
友人を思う情が切なこと。
([李下]瓜田・倚門[倚閭]・落月[屋梁]・風雨[対牀])
797
きわめて節倹なこと。
([晏嬰]狐裘・夙興[夜寐]・[煖衣]飽食・売官[鬻爵])
798
自分の性格の改善に努めること。
([蹉跎]白髪・衣錦[尚絅]・[佩韋]佩弦・[翹足]引領)
799
人に気に入られようと媚び諂うこと。
([蹉跎]白髪・阿諛[苟合]・折衝[樽俎]・[煖衣]飽食)
800
非常に距離が近いこと。
([咫尺]万里・一牛[吼地]・風岸[孤峭]・[禾黍]油油)
801
長い間の努力が最後の過失で台無しになる。
([頽堕]委靡・[九仞]一簣・[魚爛]土崩・宗廟[丘墟])
802
子の帰りを待ち侘びる母の情。
(倚門[倚閭]・寸草[春暉]・[齧指]痛心・唐明[友悌])
803
人は分に応じて満足するのが良い。
([大壑]拐然・[一邱]一壑・[賤斂]貴出・[偃鼠]飲河)
804
小さな利益に執着して大損をすること。
([枉尺]直尋・得魚[忘筌]・綢繆[牖戸]・[貪小]失大)
805
文字の誤り。
([偏旁]冠脚・[三豕]金根・商山[四皓]・[糶糴]斂散)
806
先の危険を顧みない。
(鬱肉[漏脯]・[行尸]走肉・[葷酒]山門・羊頭[馬脯])
807
古代中国の明君をいう。
(陶朱[猗頓]・[鄒魯]遺風・魏紫[姚黄]・[禹湯]文武)
808
楊貴妃の死を悼んで作った楽曲をいう。
([雨霖]鈴曲・伯牙[絶絃]・緩歌[縵舞]・[対驢]撫琴)
809
すぐれた戦功を評する言葉。
(攀竜[附驥]・[轅門]二竜・[狡兎]良狗・[燉煌]五竜)
810
近体詩の確立に貢献した詩の巨匠。
(王楊[盧駱]・[鄒魯]遺風・詩人[蛻骨]・[轅門]二竜)
811
屋根瓦と、階段の敷き瓦のこと。
([畳牀]架屋・[宝篋]印塔・蓋瓦[級甎]・茅屋[采椽])
812
古代の暴君をいう。
(連璧[賁臨]・[撲朔]謎離・[顚委]勢峻・[夏癸]殷辛)
813
租税をたくさん取り立てること。
(頭会[箕斂]・[口誅]筆伐・[偃鼠]飲河・[膏火]自煎)
814
読書にふけることをいう。
([蠅頭]細書・[夸父]逐日・枕経[藉書]・[鑿壁]読書)
815
苦学することのたとえ。
(窮途[潦倒]・懸河[瀉水]・匡衡[壁鑿]・忙裡[偸閑])
816
節義を変えることを非難した言葉。
(枕経[藉書]・潑墨[淋漓]・[蹈節]死義・[彦倫]鶴怨)
817
老大家。
(枝葉[碩茂]・[一杖]一鉢・黄髪[番番]・[蜂準]長目)
818
事を処するに周密なこと。
([瞻前]顧後・[維摩]一黙・腹心[内爛]・昂首[闊歩])
819
非常に貧しいことのたとえ。
(塵飯[塗羹]・[囊蛍]映雪・[甑塵]釜魚・[三豕]渡河)
820
旧いものを嫌い新しいものを好む。
(許由[巣父]・泉石[膏肓]・家鶏[野鶩]・[孔翊]絶書)
821
手紙で議論することに優れていた。
([鑿歯]尺牘・零絹[尺楮]・[七嘴]八舌・[風檣]陣馬)
822
西方の異民族の容貌をいう言葉。
(束髪[封帛]・西狩[獲麟]・[阮簡]曠達・[紫髥]緑眼)
823
風光絶佳の地。
(商山[四皓]・雪萼[霜葩]・[瀟湘]八景・[鄒魯]遺風)
824
古代に盛行した華美な文体。
([斉桓]晋文・[崔李]蘇杜・[焉哉]乎也・四六[駢儷])
825
冤罪を天に訴えそれを天が応えた。
(風雨[淒淒]・[鄒衍]降霜・秋風[冽冽]・水天[髣髴])
826
水源から河口までの流れが激しい。
(重熙[累洽]・[波濤]万里・枕石[漱流]・[顚委]勢峻)
827
動かざる学説や結論などにいう。
([麤枝]大葉・千巌[万壑]・河山[帯厲]・[顚撲]不破)
828
女性の月経をいう。
([五蘊]皆空・心広[体胖]・宝鈿[玉釵]・桃花[癸水])
829
書画の小片。
([倚馬]七紙・[鑿歯]尺牘・四絃[一撥]・零絹[尺楮])
830
良いものも悪いものも滅びる。
([甑塵]釜魚・[啐啄]同時・[蘭艾]同焚・[藍田]生玉)
831
子孫が繁栄することのたとえ。
(香気[馥郁]・蘭薫[桂馥]・[蘭艾]同焚・期期[艾艾])
832
見せかけは立派でも実質が伴わないこと。
(無根[無蔕]・羊頭[馬脯]・鬱肉[漏脯]・篳門[閨竇])
833
貧乏人の住居。
(羊頭[馬脯]・鬱肉[漏脯]・[篳路]藍縷・篳門[閨竇])